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SF大作映画『DUNE/デューン』シリーズ第3作の製作が進行中だ。監督を務めるドゥニ・ヴィルヌーヴは、この第3作が自身にとってシリーズ卒業作になると語っている。

『デューン』シリーズでは、砂の惑星アラキスを舞台に、家族を失った主人公ポール・アトレイデスの成長が描かれる。3作目は、原作小説『デューン 砂の惑星』の続編にあたる『デューン 砂漠の救世主』を基に翻案される見込みだ。

米のインタビューで、「は、もう少し観たいと思わせる結末でしたが、『砂漠の救世主』の映画化はどの段階にありますか?」と質問されたヴィルヌーヴ。「まず、僕にとって映画は2部作だったということを、皆さんに理解していただくことが重要です。小説の第1作を翻案した2本の映画であり、それは完成して終わりました」と回答。監督が指摘したように、映画シリーズはフランク・ハーバートの小説『デューン 砂の惑星』1作を、映画2作にわたって翻案した構成となっている。

さらに監督は、「脚本が執筆段階にある第3作をやるとしても、3部作とは違います。こう言うのは変ですが、そこ(3作目)に戻るとしたら、何か違った独自のアイデンティティを持つものにするでしょうね」と説明した。どうやら第3作は、前2作とは異なるトーンやカラーを持つ独立した作品になるようだ。

小説の『砂漠の救世主』は、『デューン 砂の惑星』の12年後が舞台となるが、「今のキャストでどう実現するのですか?」と問われたヴィルヌーヴは、「それは私の問題で、どうやるかは分かっています」とのみ答え、詳細は明かさなかった。

小説シリーズは、『砂漠の救世主』以降も第3作『デューン 砂丘の子供たち』などが出版されて物語が続いているが、ヴィルヌーヴは第4作以降は他の監督に引き継いでほしいと思っているのだとか。シリーズが続く限り関与し続けるつもりはなく、別のプロジェクトに取り組みたいと考えている監督は、誰かが小説の美しい物語を続けたいと思った時に備えて、『砂漠の救世主』に種を蒔いておくのがよいかもしれないとし、映画シリーズが続いていく可能性に扉を閉じるつもりはないとも語った。

監督は以前、ゼンデイヤが演じたチャニが第3作で物語の鍵を握る存在となるとしていたが、その内容や詳細については続報を待ちたい。

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