マクラーレンの猛追を受け…5戦未勝利のフェルスタッペンは現状に強い危機感「やるべきことがたくさんあるのは確か」

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オランダGPで2位に甘んじたフェルスタッペン。レッドブルはチームとして窮地を迎えつつある(C)Getty Images

 サマーブレイクを終え後半戦を迎えているF1は、8月25日に決勝が行われたオランダGPでマクラーレンのランド・ノリスが今季2勝目を飾った。またチームメイトのオスカー・ピアストリも4位に入り、コンストラクターズポイントを404まで伸ばし、2位の座を堅持している。

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 一方、レッドブルは、ドライバーズランキング1位のマックス・フェルスタッペンがオランダGPでは2位に終わり、5戦連続で優勝を逃す結果に。前半戦までに7勝をマークしていることで、現在も両部門でトップをキープするものの、相棒のセルジオ・ペレスは夏場以降不振から抜け出せずにおり、マクラーレン勢に対するシーズン序盤でのリードは一気に縮まってきている。

 残り9戦となった現在、混沌としているレッドブル、マクラーレンのタイトル争いは一気に注目度が高まることとなり、海外メディアも両チームの動向に関心を寄せている。米スポーツサイト『SB NATION』では、オランダGPまでの結果を踏まえ、今季のタイトル争いを展望するトピックを配信。8月26日の記事では、今後、ドライバーズランキングはフェルスタッペン(295P)と2位ノリス(225P)の順位が逆転することは難しいと見通しながらも、「コンストラクターズランキングは話が別」と断じている

 オランダGPを終え、レッドブルは434ポイントと、2位マクラーレンが30ポイント差に迫っている状況に対し、「現在のポイントの差を縮めることは、ノリスがドライバーズランキングでフェルスタッペンに勝つことほど難しい仕事ではない」と同メディアは主張。

 また、オランダGPを終えた直後でのフェルスタッペンのコメントも掲載しており、「今週末は全般的に悪い週末だったと思う。だから、それを理解する必要がある。でも、ここ数戦は本当に素晴らしいレースではなかった」などと現状を評している。また、レッドブルのマシンがタイヤのデグラデーションにも悩ませられているとして、「最近クルマがうまくいっていないことを理解する必要があるし、もちろん、すぐに改善する必要がある」「やるべきことがたくさんあるのは確かだ」と課題を強調する言葉も綴られている。

 他にも、今回のトピックでは、レッドブルのアドバイザーを務める、ヘルムート・マルコ博士の言葉も紹介されており、以下のように語り危機感を露わにしていたという。

「チームはもっと努力して改善点を見つけなければならない。そうしないと、チャンピオンシップが危うくなるからだ」

 レッドブルを追うマクラーレンは、ピアストリも今季初優勝を飾るなど、ノリス同様、パフォーマンスが光っている。今後のレース、両チームによるタイトルを争いは、さらに激しさを増すことが必至だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]