2024年8月9日、ASUSとMSIがIntelの第13世代・14世代CPUで発生しているクラッシュ問題に対処するためのBIOSアップデートをリリースしました。このアップデートにより、不安定性が改善される見込みです。

Intel’s BIOS updates for crashing CPUs are now rolling out - The Verge

https://www.theverge.com/2024/8/8/24216054/intel-msi-asus-bios-updates-crashing-13th-14th-raptor-lake-gen-cpus

Asus, MSI Release Motherboard BIOS Updates to Address Intel CPU Bug | PCMag

https://www.pcmag.com/news/asus-msi-release-motherboard-bios-updates-to-address-intel-cpu-bug

ASUSは社内フォーラムを通じてZ790シリーズのベータ版アップデートファイルを配布。MSIはプレスリリースを通じてアップデート対応モデルを紹介しました。

MSIのアップデート対応モデルは、MEG Z790 GODLIKE MAX、MEG Z790 ACE MAX、MPG Z790 CARBON MAX WIFI II、MPG Z790 CARBON WIFI、MAG Z790 TOMAHAWK MAX WIFIおよびZ790MPOWERです。

MSIは「Intel第13世代・第14世代に対応するすべてのBIOSに8月末までにアップデートをリリースする予定です」と述べました。

上記のアップデートについて、MSIは「不安定性を軽減することが目的」と説明しており、問題の根本的な改善についてはIntelの対応が待たれます。



Intelの第13世代・14世代CPUには、Intelのマイクロコードを原因とする動作電圧の不具合があり、ゲームプレイ中にクラッシュするなどの問題が発生していました。この問題によりCPUが物理的に破損する可能性も指摘されており、今後正式にアップデートが実施されても元に戻らない場合があります。Intelはプロセッサーの保証期間を2年延長することを発表しましたが、Intelが保証しない組み込み済み(トレイ版)プロセッサーの保証はOEMに委ねられているのが現状です。

Intelが2年延長保証の対象CPUを発表、クラッシュ多発CPUの無償交換が可能に - GIGAZINE



ASUSおよびMSI以外のマザーボードを使用している場合でも、問題に対処するアップデートが実施されている可能性があります。アメリカに拠点を置くPCメーカーのFalcon Northwestは、「CPUの磨耗を防ぐために、そしてできれば返品の必要性を避けるために、今すぐPCを最新のBIOSにアップデートする必要があります」と伝えています。