ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ・イスラエル戦争など、近年の戦闘ではドローンを使った攻撃が後を絶ちません。そこでアメリカ軍は飛来するドローンに対抗するため、M16自動小銃を搭載した四足歩行ロボットを開発しており、2024年7月から一部のメディアに公開しています。

Soldiers contribute to innovative unmanned capabilities as part of operation Hard Kill at Fort Drum - YouTube

Robot Dog With Gun Turret For Hunting Aerial Drones Being Tested By Army

https://www.twz.com/land/robot-dog-with-gun-turret-for-hunting-aerial-drones-being-tested-by-army

アメリカ軍は「ハードキル作戦(Operation Hard Kill)」と呼ばれる対ドローン作戦の実証実験を行っており、その一環として今回のM16自動小銃搭載の四足歩行ロボットを開発しています。ベースとなっているのはGhost Roboticsが開発した四足歩行ロボット「Vision 60」で、M16自動小銃には赤外線を使用したサーマルビジョン機能を持つ巨大な照準システムが搭載されているほか、レーザー照準装置などが搭載されています。



ロボットはタブレットやコントローラーを使って操作可能。



海外メディアのThe Warzoneによると、今回の四足歩行ロボットにはターゲット認識と照準支援機能を搭載した「SMASH」システムが導入されている可能性があるとのこと。

アメリカ陸軍や海兵隊などで導入されているSMASHシステムは、照準を合わせるべきターゲットを自動的に特定し、狙うべき場所を正確に示してくれるというものです。

Smart Shooter clip - YouTube

さらにアメリカ陸軍はレーザー誘導式70mmロケット弾を対ドローン用に調整した「Containerized Weapon System(CWS)」などを公開しています。

Invariant's C-UAS version of its Container Weapon System - YouTube

また、陸軍では砲塔に速射式7.6mmミニガンを搭載した無人地上車両「Rheinmetall Mission Master」のテストも実施されているとのことです。

Rheinmetall Mission Master CXT - Fire Support, an autonomous counter-UAS solution - YouTube