ベンタンクールの行為が非難されている。(C)Getty Images

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 先日、同僚のソン・フンミンに対して「同じ顔に見える」と人種差別的な発言をして、バッシングを浴びたトッテナムのウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが、再び批判の声に晒されている。

 ウルグアイがコロンビアに0−1で敗れたコパ・アメリカ準決勝の後、コロンビアのファンと、危険な目に遭った家族を守ろうとしたウルグアイの選手たちがスタンドで衝突。大乱闘となったなか、ベンタンクールは思い切り水筒を投げつけたのだ。

 ただ、これはウルグアイのスタッフの側頭部に直撃し、流血する事態になった。

 この事件を伝えたトッテナムの専門サイト『Cartridge Free Captain』は、「スタジアムの重大なセキュリティ上の失敗であり、無視されるべきではない。しかし、君はサッカー選手である。観客席に突進してファンに手を上げるのは絶対にあってはならない」とベンタンクールを糾弾している。

「トッテナムのファンとして、そして人間として、正直に言ってロロにうんざりしているし、スパーズもおそらくそうだろうと思う。愛する人たちの安全を心配して感情的になるのは理解できる。しかし、どんな状況であっても、スタンドに行って相手チームのファンと喧嘩をするのは正当化できない。ベンタンクールが群衆の中に物を投げて反応したのは、完全にフーリガン的で、良心のかけらもない行為だ」
【動画】大乱闘の中で水筒を投げつけるウルグアイ代表MFの衝撃蛮行
 そして、「正直に言って、彼をスパーズの選手としてほぼ見捨てた。ソニー(ソン・フンミン)と彼の人種差別的発言で傷つけた人々への彼の『謝罪』はせいぜい取るに足らないもので、少なくとも公の場では、ソンがそのことを忘れるほど寛大だったのは幸運だった。昨夜起こったことは、不適切な発言から暴力へと移行した点で、同じくらいひどいが、違った意味でひどい」と痛烈に批判。放出を要求している。

「トッテナムがベンタンクールを売却して来シーズンに別のMFと交代しても構わないと思う。ここ数週間の彼の行動をまったく正当化できないからだ」

 すっかり評判を落としてしまった27歳は、信頼を取り戻せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部