文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。
アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴っていく。

―7月12日(金)配信分―

83歳の母。テニスにエアロビクス、麻雀、読書、落語に歌舞伎と多趣味。今のところ元気に生活しています。
先日、使っていた高齢者用スマートフォンの調子が悪くなったので、じゃあこれを機に普通のスマホにしてみたら?と機種替えすることにしたんです。
窓口にて30代後半くらいの男性担当者の説明を受けた後、
「今の人、なかなか素敵だったわね」
と母。
「え?」
「すらっとしていてハンサムだったわ」
「まあ……、そうだね」
「まつげも長かったわよ」
「そんな細かいところまで見てたの? 私気が付かなかった。そこまで見てないよ」
こんな感じです。
精神科医の和田秀樹さん曰く,
「年をとっても恋をしなきゃダメだ、ときめくことが大切だ」と。
まさに和田さんのアドバイスを地で行っているような母なのです。

その母が目の奥を放射線治療することに。
「まつげがなくなったらみっともない。目のそばだから眉毛抜けちゃうかしら。髪の毛は大丈夫かしら」
など外見のことばかり心配しているので、
「早期発見で治療して治るということだけでもラッキーなんだから、毛のことは気にしない!」
と言って聞かせても、
「目の周りがちょっと黒くなってきたわ。化粧でごまかせるかしら。サングラスもしなきゃ。きゃー、もうしばらくは外出もできない」
と気にしているので、
「ばあばのことなんて誰も見てないよ」
と言ったらプンプンしていましたけど。笑
でも、80過ぎても綺麗でいたいと思う気持ちは応援したいです。
最近、身なりに手を抜きがちな私は見習わなくては……?!