Image: ギズ屋台

2023年10月2日の記事を編集して再掲載しています。

「その…それ、何?」と聞かれれば勝ちです。

ギズ屋台がオープンしてはや3年。ついに、待望のオリジナルアパレルを作っちゃいました。ギズ屋台のオリジナルTシャツが登場です!

デザインを監修したのは、編集部員のなかでもダントツのサイエンス好き、リチャード。ギズモードのショート動画では様々な科学ネタを紹介していますね。

@gizmodojapan みんなのお気に入りのTシャツは? #ギズモード #ギズモードリチャード #サイエンス#宇宙 #水 #地球 #ファッション #Tシャツ ♬ original sound - ギズモード・ジャパン

そんな科学おにいさんのリチャードが監修したTシャツですから、(良い意味で)普通の柄ではありません。今回は3種類のデザインを作ったので、それぞれチェックしていきましょう。

思いは遠く、コンピューターの父に馳せて

モデル身長175cm、XLサイズを着用

まずはこちらのデザイン、「シンギュラリTシャツ(技術)」。シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能が人類の賢さを超えちゃうラインのことで、一説では2045年にそれが起きるのではと予測されています。

で、この柄はなんぞやと。これはニューラルネットワークの簡略図になります。左側側の入力層、中央の隠れ層、右側の出力層に分かれており、複雑なアルゴリズムが出力に影響することを表している、はずです。僕も詳しくはわからない…。

背面にはMake Turing Proud(チューリングの誇りに)とのワードが。人工知能の父、アラン・チューリングのことですね。

シンギュラリTシャツ(技術)
7,000
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黒×黒で普段使いにもヨシ

モデル身長167cm、Lサイズを着用

次のデザインは「シンギュラリTシャツ(時空)」。先程と同じシンギュラリティをイメージしたデザインですが何が、違うのか。それはそうと、ブラックホールってロマンですよね。シンギュラリティってブラックホールの中にもあるって知ってました?

ここでいう特異点はAIのことではなく、宇宙物理学においてのことば。宇宙のどこかには僕たちの最新の物理法則でも通用しないやべぇ空間があるとされ、そこに繋がる特異点が宇宙に偏在することをロジャー・ペンローズとスティーブン・ホーキングが証明しちゃいました。

「特異点を通過した光が僕らの宇宙に出てきたら、物理法則が通用しなくてやばいんじゃね?」と昔は考えられていたのですが、ホーキング博士らは特異点はブラックホールの中にあると考えました(そうでない「裸の特異点」もあるらしい…)。ゆえに、ブラックホール=特異点でもあるわけですね。

そんなブラックホールをあしらったプリントのそばには、ブラックホールの中心から事象の地平面(ここより内は光も逃さぬ強重力)の距離を示すシュワルツシルト半径が筆記されています。アインシュタインが残した重力場方程式を簡略化して解いたものとしてもっとも有名なもので、SFファンならば一度は覚えようとしたのでは? 名前がまずカッコいい。

シンギュラリTシャツ(時空)
7,000
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地上最強のボクサー、それがシャコ

モデル身長153cm、Sサイズを着用

最後は「シャコT」。え、これだけノリが違くないかって? まぁシンギュラリティとかは関係ないんですけど、実はモンハナシャコは物理的にやべぇ性質を持った生き物でもあるんです。なんと、プラズマを発生させるんです、あいつ。

モンハナシャコはパンチをする生き物としても有名で、打撃型シャコ類として分類されています。恐ろしいのはそのパンチの早さ。弾丸に匹敵する加速で時速80Kmものパンチを一瞬で繰り出し、その速さは水中内で爆縮を発生させ、プラズマや衝撃波を生み出すほど。人の爪も割れるほどの威力があります(怖い)。

一方、シャコ自身の拳は一時的にアモルファス化(結晶構造を持たない物質の状態、非晶質とも)することで、エネルギーを分散。衝撃によるダメージを受けることはありません。このときのエネルギーは赤外線や紫外線でも検知され、いかに高いエネルギーを発生さているかがわかります。シャコって、ハンパないんですよ。

余談ですが、龍幸伸氏による漫画『ダンダダン』には、爆速パンチを放つシャコが登場します。レッツパンチ、ライトィン。

シャコT
7,000
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クセ強Tシャツ、揃えました

ギズ屋台らしい、他になさそうなデザインをご用意しました。シャツの生地もしっかりしていて、街着から普段着まで幅広く使ってもらえるはず。いつでも心にサイエンスを!

ギズ屋台にてオリジナルTシャツ受注受付中

Photo: ヤマダユウス型
Source: ギズ屋台