身体的にも苦しい状況の出産後のママに対して、パパはどんなことをすればいいでしょうか(写真:maroke/PIXTA)

今や大手企業では男性の育休(産後パパ育休)も当たり前になってきました。

しかし、父親になる時期はどうしても仕事の責任やキャリアアップが気になるタイミングと重なりがち。

そんなパパたちが知っておきたい、令和のパパの子育てのホンネや仕事と両立するための知恵、子どもと二人っきりの時の遊びかたなどを新著『パパの子育て応援BOOK』では紹介しています。

本稿では同書から一部を抜粋しお届けします。

産後、パパにしてほしいことランキング

身体的にも苦しい状況の出産後のママに対して、パパはどんなことをすればいいでしょうか?実際にファザーリングスクール2021の修了生と有志メンバーのママたち75人にアンケートした内容を紹介します。


(画像:『パパの子育て応援BOOK』)

上位4つでほぼ7割を占めています。つまりそれだけ多くのママの共通の思いであると言えます。「ママの話をちゃんと聞く」「言われる前に行動する」は少なくとも産後でなくてもすぐに取りかかれることですね。

1位の「ママが1人になれる時間を作ってくれる」は産後、時間体制で赤ちゃんのお世話がスタートしますが、パパが赤ちゃんのお世話をすればママに1人の時間を作ることができます。

あるママは初め、パパ1人で赤ちゃんと過ごすことに不安を感じることがあったそうですが、まずは1時間からスタートしてその後、2時間、半日、1日と少しずつ時間を延ばしていったそうです。しだいに安心してパパに赤ちゃんを預けて、ママは美容院に行ったり、カフェに行ったりして1人の時間を作れるようになったということです。パパとママがお互いに家事や子育てを1人でできるようになることでお互いに自由な時間を作り合うことができます。

産後のママの体の変化への理解を深めることも大切です。個人差や日々の調子でも変わるので、ママの体調や気持ちを聞きつつ、寄り添いましょう。

アンケートの自由記述には…

アンケートの自由記述からは、ママとパパで同じ目線に立ちたいという産後のママのリアルな本音が伝わってきます。実際にママの声を紹介します。その人、その時によってママの気持ちは違うので、よく話を聞くことが大切です。

❶一緒に子育てを学ぶ

・一緒に知り、学んでほしい。パパの学び、応援しています!

・妊娠中から自ら子育てについて学び、一緒に親になってほしい(この月齢だとどうなるとか、離乳食のこととか)。

❷話を聞き合い、共感・相談する

・女性は妊娠期からママになりますが、男性は産後からパパになるので、夫婦の意見が食い違うことが多いと思います。でも、そういうときにまずお互いの話を聞き、相談できる環境があれば些細なことは解決できると思っています。

・ママの気持ちを共感してくれると、すごく嬉しい。一緒に子育てをしていってほしい。

・ワンオペに不安だった。夫には仕事で稼がなきゃという意識があり、助けてと言えなかった。何事もなく生活することに必死。今日は夕飯いらないよって言ってほしかったかも。

・母も妻も頑張りたかった。何かに負ける気がして、頑張ることが生きがいになっていた。

❸パパの自覚を持つ

・パパとしての自覚を持ってほしい!

・自ら当事者意識を持って情報収集し、全てをママに委ねないこと。何事も完璧を目指さずほどほどにすること!

❹早く帰ってくる

・産後は生活が一変するので、仕事等が終わったらすぐ帰ってきてほしい。

・何が何でも早く帰ってきてほしい。

❺自分のことは自分でする

・自分のことは自分でしてほしい。ママの体調不良時の食事は自分で何とかしてほしい。

・我が家はお弁当作り、朝ご飯の準備をパパが自分でしてくれたので助かりました♪

・夫が休日に子どものお世話をして、自分が家事ばかりしていたのでモヤモヤしていた。でも2〜3人目が生まれたときは、子どもたちを夫に託して家事に集中できる時間が、すごくありがたかった。


(ファザーリング・ジャパン : NPO法人)