鎌田大地、クリスタル・パレス移籍のメディカルチェック完了とロマーノ氏が報道 2年契約で公式発表は7月上旬か

写真拡大

 移籍情報に精通するイタリア人ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏が19日、日本代表MF鎌田大地がクリスタル・パレスと2年契約で合意し、メディカルチェックも完了したと報じた。

 昨年夏にセリエAのラツィオに加入した鎌田は、マウリツィオ・サッリ前監督の下では序列が低かったものの、3月のイゴール・トゥドール監督就任を機に出番を増やし、公式戦38試合の出場で2ゴール2アシストをマーク。シーズン最終盤はリーグ戦9試合連続でスタメンに名を連ねるなど存在感を示した。

 ラツィオと鎌田は6月末で契約満了を迎えるが、契約延長の交渉は決裂。鎌田は今月上旬の日本代表合宿中に「本当は残るつもりでいたし、残るというふうに監督と話して伝えていたんですけど、交渉がまとまらなくて。自分が求めていたのは単年契約だけで、お金とかは十分もらっているので要求はしなかったんですけど、そこがうまく噛み合わずという感じでした」とクラブとの交渉の中身を明かし、「サインするまで何が起こるか分かりませんが、今言えるのはラツィオを離れるのは100パーセントということだけですね」と退団を明言していた。

 移籍情報に精通するロマーノ氏は、5月下旬より鎌田のクリスタル・パレス行きの可能性を報じていたが、19日に自身のSNSで再び鎌田について言及。鎌田とクリスタル・パレスが2年契約を締結し、メディカルチェックもすべて完了。クラブからの正式発表は7月上旬を予定していると報じた。

 クリスタル・パレスはロンドン南部をホームタウンとするクラブ。2023−24シーズンのプレミアリーグでは第23節終了時点で14位に低迷していたが、2月にオリヴァー・グラスナー監督が就任して以降は13試合で7勝3分3敗と息を吹き返し、最終的に10位でフィニッシュした。鎌田はフランクフルト時代にグラスナー監督の指導を受けており、同氏のもとで公式戦93試合に出場して25ゴール、12アシストを記録している。