ドイツ代表に復帰したクロース  photo/Getty Images

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今季ラ・リーガとチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードではヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガムといった選手が絶賛されてきたが、2024年の『主役』となるのはMFトニ・クロースなのかもしれない。

今季限りでの現役引退を表明したクロースは、まずレアルで最高のシーズンを過ごした。CL制覇で締め括ることになり、これ以上のハッピーエンドはない。

そのストーリーにはまだ続きがある。自国開催となるEURO2024だ。クロースはこの大会へ代表復帰を決断し、14日に行われた開幕戦のスコットランド戦では相変わらずの安定したゲームメイクでチームの勝利に貢献。ドイツは5-1で勝利と最高のスタートを切った。

クロースは英『FourFourTwo』のインタビューに応じているが、母国ドイツでのメジャートーナメントは特別と語る。ドイツでは2006年にワールドカップが開催されたが、当時まだ若かったクロースは1人のファンとしてあのワールドカップを強く記憶しているという。今回のEUROではドイツの子供たちにインパクトを残したいと考えているようで、自国開催のEUROで優勝となれば最高のフィナーレだ。

「2006年のワールドカップをとても懐かしく思う。当時は僕もドイツ代表の試合を観戦していた一人だった。あれは特別な夏だったよ。もちろん今年のEUROでも同じように次世代のサッカーファンを刺激したいと思っている」

「もちろんEURO優勝となれば、キャリアにとって完璧な終わり方だ。しかし僕は現実的なタイプだから、それが簡単なことではないことも分かっている。この大会の結果でキャリア全体を判断するつもりはない。それはレアル・マドリードがチャンピオンズリーグ決勝で負けていたとしても、同じだ。ただ、母国のサポーターの前で優勝することがどれだけ特別なことかも分かっている。僕たちは一歩ずつ進んでいかないといけないよ。全力を尽くすこと、最大限のプレイをすることに集中している」

まだ1試合を戦っただけだが、スコットランド戦の快勝からドイツが勢いに乗る可能性は高い。CL制覇に続き、クロースにとって最高の夏となるか。