開幕戦から驚異的なプレイを見せた photo/Getty Images

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ついに開幕したEURO2024。開幕戦のカードは開催国ドイツ代表とスコットランド代表の一戦となった。

優勝候補の1つと考えられるドイツは10分にフロリアン・ヴィルツのゴールで先制すると、ジャマル・ムシアラ、カイ・ハフェルツも立て続けにゴールを奪い前半で3点のリード。前半終了間際にスコットランドDFライアン・ポーテアスが退場したことで数的有利にもなったドイツは後半にもニクラス・フュルクルク、エムレ・ジャンがゴールを決め、5-1で大勝を飾った。

ドイツの未来を担うヴイルツとムシアラの躍動や途中出場の選手にゴールが生まれたりとドイツにとってはこの上ないスタートとなった。そんなこの試合でも圧倒的存在感を見せたのがトニ・クロース(34)だ。

この試合、ロベルト・アンドリッヒと並んで中盤でスタメン出場したクロースは試合を完全にコントロール。108回のタッチを記録し、パス成功率は驚異の99%だ。102回のパスを記録し、そのうち101回成功させるというとんでもない数字を残した。

さらにキーパスはジョシュア・キミッヒと並んでこの試合最多となる4本を記録し、ロングパスは8本すべて成功させている。ピッチ中央だけではなく、幅を生かした攻撃も見せるなどバリエーションを見せたドイツだが、その手綱を握っているのがクロースだ。

2022年カタールW杯ではまさかのグループステージ敗退を喫したドイツ。その後も苦戦が続いていたが、クロースが復帰してからチームは大きく変わった。ドイツが強さを取り戻した背景には間違いなくクロースの存在がいる。今大会自国開催で優勝を目指すドイツの命運を握るのは司令塔のクロースとなるだろう。(データは『SofaScore』より)