スイス代表のリーダーでもあるジャカ photo/Getty Images

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前回のEURO2020で優勝候補と言われたフランス代表をベスト16で撃破したチームを覚えているだろうか。

とんでもない粘り強さでPK戦まで持ち込み、フランスを撃破したのはスイス代表だ。

80分まではフランスが3-1とリードしていたのだが、スイスはラスト10分で2ゴールを決めて延長へと持ち込んだ。そのゲームで驚異的なパフォーマンスを見せていたのがスイス代表MFグラニト・ジャカだ。

経験豊富なジャカはスイス代表でも絶対的なリーダーの1人で、常に世代をリードしてきた。今季は所属するレヴァークーゼンでブンデスリーガ無敗優勝を達成するなど充実のシーズンを過ごしていただけに、その流れをスイス代表に持ち込むとなれば面白い。

ジャカも前回大会の戦いから自信を深めたと語っており、今夜のハンガリー戦から新たなチャレンジのスタートだ。

「(EURO2020の準々決勝進出は)僕たちにとってもそうだし、チームスタッフにとっても、そしてスイス全体にとって認められたような感じがしたんだ。フランス戦は歴史に刻まれているよ。あの試合はいつまでも忘れないだろう。もう少し運が良ければ、準々決勝でもスペインを倒せたかもしれない。残念ながら、あの時はPK戦で運がなかった。それでも僕たちは良いチームだったし、一緒に何かを成し遂げられることを改めて証明した。今回のドイツ大会でも再び歴史を作るために全力を尽くすつもりだ」

「ここまでチームトレーニングのレベルは極めて高い。個人的にこれほど高いレベルに達したのは久しぶりで、僕たちは互いに刺激し合っている。全員がプレイしたがっているんだ。ポジションを巡る競争は激しい。それがチームを強くし、個々の選手を強くする。そうあるべきだと思う」(UEFA公式より)。

代表戦でのジャカはクラブの時以上にファイターとも言える。レヴァークーゼンでシャビ・アロンソから指導を受け、中盤からの展開力も磨かれている。スイスのカギを握る存在で、目指すは前回大会を越えるベスト4進出だ。