イングランド代表の武器となる photo/Getty Images

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もう間も無く開幕するEURO2024の優勝候補の1つとして考えられているイングランド代表。

しかし、EURO前最後の親善試合であるアイスランド戦はまさかの0-1で敗戦してしまい、不安も残る中で挑むことになる。そんななか、英『Daily Mail』が注目したのはトレント・アレクサンダー・アーノルドだ。今大会は8番を背負うA・アーノルドを中盤で起用することを強く推している。

同メディアはA・アーノルドの中盤起用を推す理由としていくつか挙げているが、まず1つはチャンスクリエイト数だ。過去2シーズンのリーグ戦で、A・アーノルドは現在のイングランド代表MFの中で最も多くのチャンスを作り出しているという。その数は135回となっており、エベレチ・エゼ(111回)、デクラン・ライス(84回)、ジュード・ベリンガム(82回)を上回る数字とのこと。右SBのポジションでこれだけの数を記録したA・アーノルドをより高い位置で使うべきだと、同メディアは主張している。

さらにA・アーノルドは過去2シーズン、相手PA内に通したパスは661回となっているようで、これに最も近いイングランド代表の選手はエゼで309本だという。2位の2倍ものパスをPA内に通しており、チャンスメイカーとしてA・アーノルドは現在のイングランド代表の中で別格だと言える。

一方、現イングランド代表のMFの中でA・アーノルドが最もパス成功率(79%)が低いことにも触れている同メディア。同じく中盤の選手らは80%後半を記録しているのに対して、確かに低いが、A・アーノルドのパスは通ればゴールに直結することも多く、際どいところを狙っているとも考えられるだろう。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で見せたロングパスのように一振りで状況を変え、チャンスを作り出せるA・アーノルドの存在は大きな武器だ。中盤起用が濃厚なA・アーノルドはイングランド代表の攻撃の鍵を握る存在となる。