元東京都知事で参院議員の猪瀬直樹氏が、6月11日に公開されたYouTube動画《「石丸伸二はダメな人だと思ったが…」小池百合子vs蓮舫に第三勢力も?波乱の都知事選を徹底批評【ホリエモン×猪瀬直樹】 / HORIE ONE》(NewsPicks)に出演。ホリエモンこと堀江貴文氏と都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)について語った。

 番組冒頭、「東京の変化をどう感じておられますか? 都知事選をふまえて」と質問されると、猪瀬氏は「都知事選はくだらないあれになっちゃったよね」とバッサリ。

 番組では、予想される候補者として小池百合子氏、蓮舫氏、石丸伸二氏、田母神俊雄氏、清水国明氏らの名前をあげた。

 猪瀬氏は「日本がどうなるかという、いちばん大事なときに、ちょっとメンツが悪すぎるよね」とコメント。さらに猪瀬氏は堀江氏に向かって「ホリエモンさあ、都知事選やる気ない?」と話を展開。

 堀江氏が「ない」と即答すると、猪瀬氏は「いまの状態はマズいと思うよ。ホリエモンなんか50歳ぐらいでしょ? これから背負っていってもらいたいから、本当は頑張ってほしいんだけどね」と語りかけた。

 堀江氏が「いやいやいや、ほかの仕事ができなくなるんで、困るんですよね」と再び否定すると、猪瀬氏は「そんなことねえよ」とまたもバッサリ。

「とにかくね、使命感を持ってもらいたいね、ホリエモンには。つまり、ロケットの使命感と同じくらいに、これからの日本をどうしていくか、という使命感を、ホリエモンには期待しているんだよね。いまの小池さんとか蓮舫じゃ、ダメだからね」と持論を展開した。

 猪瀬氏は、2012年の都知事選で史上最多となる約434万票を得て初当選。

「ところが、都知事選直前に徳洲会グループから5000万円を受け取った問題が浮上。2013年12月の都議会集中審議では、5000万円を運ぶために使用したとするカバンを公開し、札束に見立てた箱を自ら詰め込もうとしたものの、カバンのファスナーが閉められないという失態を演じ、その3日後に辞意を表明。わずか1年で辞職に追い込まれました。

 2022年6月の参院選に、『最後のご奉公』として国政に初挑戦。日本維新の会の比例代表候補として約4万4000票を獲得し、初当選を果たしています」(政治担当記者)

 その維新の馬場伸幸代表は、6月12日、党会合で都知事選への独自候補の擁立を断念すると表明。「独自候補を擁立することでプラスのほうが大きくなるという状況にはない」と説明した。

 所属する政党が候補擁立を断念するなか、猪瀬氏が都知事選は「くだらない」「メンツが悪すぎる」などとバッサリ切り捨てたことに、「X」では批判的な声が殺到している。

《5000万のカネをカバンに詰め込んだ、セコいヤツが、ナニ偉そうに語ってるの》

《今年最高レベルのおま言う案件》

《貴方はコメンテーターではなく維新の参議院議員なんやで…東京で候補者出せなかったのを恥じなきゃいけないのでは?》

 小池氏と蓮舫氏の対決が注目される都知事選。都民の選択肢を増やすためにも、「メンツが悪すぎる」と切り捨てるのではなく、猪瀬氏には候補者擁立に奔走してほしいものだ。