オタフクソースがパリ支店開設、欧州で“鉄板粉もの文化”拡大へ

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オタフクソース(株)(広島市西区、佐々木孝富社長)は6月1日、フランス・パリ支店の営業を開始した。

同社はお好み焼などの鉄板粉ものメニュー・文化を日本食として世界に広めるべく活動しており、パリ支店開設を機に欧州での展開に注力していく方針。日本食総合調味料メーカーとしての認知度向上を図り、2027年9月期の欧州売上(輸出)を、23年9月期の約2倍となる10億円へ拡大する考えだ。

同社によると、欧州の日本食レストランは23年時点で約1万6,000店舗と、19年比で約4,000店増加。お好み焼専門店は34店舗、たこ焼専門店は10店舗あり、うち10店舗は直近3年間に新規オープンしたという。
 
同社は23年6月にパリで「オタフク感謝祭」を開催し、24年1月には「パリコレ」に出展した日本ブランドの会場で関係者にお好み焼を提供するなど普及活動を展開。23年9月期の欧州売上は19年9月期の約2倍に伸長した。そうした中、欧州に根差した事業推進の拠点として「欧州のビジネスの中心であり、ハブとしての機能が高く、外食産業の規模が大きく、文化の発信力がある」ことからパリを選定した。

同社は、「レストランや小売店などへのアプローチ、試食販売やイベントなどへの積極的な参加により、ユーザーとのコミュニケーションの機会を増やし、当社と商品を知ってもらう。将来的にはPB商品の開発依頼への対応や、日本以上に環境保全に対する基準が高い欧州で包装資材などに関する取り組みを学び、自社にも取り入れ、日本へも展開したい」としている。

【パリ支店概要】

▽名称=国際事業本部海外営業部 パリ支店▽所在地=27Avenue del’Opera Paris, 75001▽支店長=朝倉圭輔氏

〈米麦日報2024年6月6日付〉