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こんにちは、Togetterオリジナル編集部のトゲ松です。今、浅草に来ています。

突然だが、みなさんは「ラーメン二郎」と聞いて何を思い浮かべるだろうか? 圧倒的なボリューム、ごわごわした平打ちの麺、丼にうず高く積まれた野菜…など、いろいろあるかもしれない。

実は浅草には「蕎麦界の(ラーメン)二郎」と呼ばれている店がある。

店名は「角萬(かどまん)」。私はルーツを知らないが、台東区を中心に暖簾分けしたお店がいくつかあるほど、コアなファンの間で人気があるそうだ。

今回、浅草に立ち寄ったついでに「角萬」を訪れてみることにした。

いざ、蕎麦界の二郎へ!

複数ある「角萬」のうち、特に人気が高いという「浅草角萬」は、浅草寺の裏手、駅から離れたいわゆる奥浅草の一角にある。

11時オープンということで開店直後にやってきたが、早くも店内は満席で、店頭に並ぶ客がいた。ということは開店前から並んでいる人がいたということか。

角萬、恐るべし…と思いながら自分も列に並ぶことに。

それほど待つことはなく、5~10分ほどでお店に入ることができた。

さっそくメニューを見て注文する。事前に聞いた話では「冷やし肉南ばん(通称、冷や肉)」を頼む人が多いとあったので、私もそれにならうことに。ちょっと見栄を張って大盛り(100円増)にしてみた。

注文を終えて周囲を見渡すと、たしかに「冷や肉」を食べている人が多い気がする。ときどき店員さんの「冷や肉 玉落ち~」という声が聞こえる。後で知ったのだが「玉落ち」は生卵入りのことらしい。通好みな感じでちょっとかっこいい。

ちなみに他にどんなメニューがあるんだろう…と再びメニューを見ようとしたところ、「はい、おまたせ~~」と料理がやってきた。早っっ!! ぜんぜん待ってない。体感的に注文から1分も経ってないような…。

蕎麦を茹でるのに時間がかかるため、あらかじめ準備を進めていたのだろうか。ともあれ、早速いただくことにした。

極太麺をワシワシとほおばる幸せ!

着丼した「冷や肉」を見て、なぜみんなが「蕎麦界の二郎」と言っているのか、ちょっとだけわかった。

大盛を頼んだせいもあるが、丼を埋め尽くす麺の量がすごい。つゆの量よりも多いように見える。しかもかなり太い。ラーメン二郎やうどんを思わせる極太麺だ。正直うどんを誤注文したのかとメニューを見直したくらい。

まずは一口すすってみる。

麺は適度な柔らかさに茹でられていて、思っていたよりずっと食べやすい。口の中でワシワシとほおばるごとに、蕎麦粉(と思われる)の風味がいっぱいに広がってくる。この味わいがファンを魅了する要因だろう。

初見では麺に対してつゆの量が少ないと思ったが、少し辛めに味付けされているので、味のバランスもちょうどいい塩梅。どんどんと麺が進む。

麺の上には甘辛く味付けした豚肉(厚切り)とネギがたくさんのっていて、こちらも食べごたえがあった。

写真だとそれほど多くは見えないが、食べても食べても麺が減らず、完食までにだいぶアゴが疲労していた。特に大食漢でなければ、普通サイズで十分に満足できそうだ。

食事が終盤に近づくのを見計らって、お店の人がテーブルにそば湯を入れたやかんを置いてくれる。食後にそば湯を足して楽しむのもいいだろう。

席について注文してから、着丼、食後のそば湯まで、およそ15分ほどの出来事。流れるように合理的な接客に感心しながら会計を済ませた。

店を出たところ、私が来たときの何倍も行列がのびていた。まだ11時半とランチタイムには早い時間だが、もうこれだけの客が来ているとは…。恐るべし、角萬。

みなさんも浅草訪問の際は訪れてみてはいいがだろうか。ただし行列は覚悟したほうがよいかもしれない。

浅草角萬
住所:東京都台東区浅草4-45-4
営業時間:11:00~14:10 ※売り切れ次第終了
定休日:日曜日
※データはGoogle Mapを参照
出典:Togetterオリジナル