熱を感知するサーマルカメラで見ると広範囲に赤くなっており、無数のハチが子供部屋の壁にいることが分かった(画像は『Ashley TikTok「What nighthmares are made of #bees」』より)

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アメリカ在住のある女性が、自宅で起きた恐ろしい出来事をSNSに投稿して注目を集めている。女性は「モンスターがいる」と訴える3歳娘の部屋の壁の中に、おびただしい数のハチがいることに気付いて驚愕したという。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えた。

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米ノースカロライナ州シャーロット在住のアシュリー・マシス・クラスさん(Ashley Massis Class)が4月24日、TikTokに投稿した動画が注目を集めている。その動画には「娘が壁の中からモンスターの声が聞こえるって言っていたんだけど、なんと5万匹のミツバチの羽音だったの」と言葉が添えてあり、部屋の壁の中に巣を作った無数のハチの姿が映っていた。

壁の中のハチを発見する前、アシュリーさんの3歳になる娘セイラーちゃん(Saylor)は「部屋の壁にモンスターが棲んでいる」と訴えていたという。しかし、ピクサー映画『モンスターズ・インク』を娘に見せたばかりだったこともあって、アシュリーさんは“単なる子どもの妄想”と捉え、「モンスターを追い払えるモンスタースプレーだよ」と言って水の入ったボトルを1本渡しただけだった。

セイラーちゃんは数か月にわたって「クローゼットの中に何かいる」などと主張し続けていたが、そんな中でアシュリーさんは屋根裏部屋や煙突の付近にハチが群がっていることに気付いた。そこでようやく「もしかしてセイラーは天井裏付近から聞こえるハチのブンブンという羽音を耳にしているでは?」と思ったという。

そして、アシュリーさんは害虫駆除業者に連絡したが、ハチはアメリカで保護種に指定されているミツバチであることが判明し、養家に助けを求めることにした。養家のカーティスさん(Curtis)が熱を感知するサーマルカメラを使ってセイラーちゃんの部屋の壁を確認したところ、壁の中に大きなミツバチの巣があり、およそ5万匹ものミツバチがいることが判明したのだった。

巣は8か月ほどかけて作られたようで、セイラーちゃんの部屋の真上にある屋根裏部屋の床板にも広がり、カーティスさんは「壁にこれほどのハチの巣があるなんて、見たことがないよ」と驚きを隠せない様子だったという。一方で、アシュリーさんは「まるでホラー映画のようにハチがどんどん出てきたんですよ」と語り、同じくかなり驚いたそうだ。

その後、カーティスさんによっておよそ5万5000〜6万5000匹のミツバチと約45キロのハチの巣が駆除された。捕獲したミツバチは、箱に収められてミツバチの保護区に移されるという。

なお今回のアシュリーさんの動画には、ユーザーからこのような声が寄せられている。

「正直言って、壁の中に5万匹のミツバチがいるよりモンスターがいる方がマシだよ。」
「私はミツバチ、アシナガバチ、スズメバチの恐怖症なので、このあと家に住むなんて本当に無理だわ。」
「私の友人にも同じことが起こったの。彼女の場合、夫と外食している時に寝室の天井が崩れてハチがベッドの上に降り注いだみたい。」

アシュリーさんによると、無事にミツバチを駆除できたものの、屋内の電気配線がハチミツによってダメージを受けてしまい、その被害額はおよそ2万ドル(311万円)に上ったそうだ。

画像は『Ashley TikTok「What nighthmares are made of #bees」』『New York Post 「We discovered our new home is a beehive ― honey drips from the walls」(Kate Dempsey / SWNS)』『ABC 「Heatwave leads to historic hive meltdown inside Perth wall cavity」(Supplied: Diana Gomes)』『Inquirer.com 「450,000 bees removed from walls of Montgomery County home」(Allan Lattanzi)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)