レヴァークーゼン、公式戦連続無敗記録が「50試合」に到達! 史上初のブンデス無敗優勝に王手

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 ブンデスリーガ第33節が12日に行われ、レヴァークーゼンとボーフムが対戦した。

 ホームのボーフムは、浅野拓磨が前節ウニオン・ベルリン戦を筋肉系のトラブルで欠場していたが、今節はスタメンに復帰。この試合で引き分け以上であれば、1部残留が確定することになる。

 一方、ヨーロッパリーグ準決勝第2戦でローマと引き分け、欧州カップ戦出場クラブにおける連続無敗記録を「49試合」に更新したレヴァークーゼンは、フロリアン・ヴィルツがケガで欠場。前線はパトリック・シック、ヴィクター・ボニフェイス、ネイサン・テラが入った。

 立ち上がりからボーフムが一方的に攻める展開となり、浅野が鋭い動き出しでゴールに迫る。9分にはパトリック・オスターハーゲのスルーパスに浅野が反応し、ペナルティエリア内からシュート。これはオフサイドとなったが、ゴールを脅かした。

 その後も、セットプレーからフィリップ・ホフマンが際どいヘディングシュートを放つなど、ボーフムがレヴァークーゼンを押し込んでいく。

 しかし、15分に試合が大きく動く。最終ラインの背後へ抜け出したネイサン・テラをフェリックス・パスラックが倒し、決定的な得点機会の阻止(DOGSO)で一発レッドカードを提示された。

 このワンプレーで流れが大きく変わり、レヴァークーゼンが盛り返すことになった。30分にはショートコーナーの流れからグラニト・ジャカが強烈なミドルシュートを放ち、クロスバーに直撃。レヴァークーゼンが主導権を完全に掌握した。

 すると、41分に得点が生まれた。左サイドからアルトゥールがドリブルからクロスを供給すると、ペナルティエリア内でシックがシュート。これがゴールに吸い込まれ、レヴァークーゼンが先制に成功する。

 そして、前半アディショナルタイムには、ネイサン・テラがケベン・シュロッターベックに倒されてPKを獲得。これをヴィクター・ボニフェイスが冷静に決めて、リードを2点に広げた。

 後半も数的有利のレヴァークーゼンが危なげなく試合を進めた。50分にはシックがペナルティエリア内でシュートを放つが、マヌエル・リーマンが好セーブ。59分にはヴィクター・ボニフェイスのシュートがポストを叩き、70分にはジャカの枠内シュート、75分にアミン・アドリの決定的なシュートがリーマンの好セーブに阻まれた。

 なかなか追加点を奪えなかったレヴァークーゼンだが、76分にコーナーキックからアミン・アドリがヘディングシュートを決めて、リードを3点差に広げた。さらに一方的な展開のなかで、87分にヨシプ・スタニシッチが4点目、後半アディショナルタイムにアレハンドロ・グリマルドが今季10得点目(13アシスト)となる5得点目を奪取。

 そして、レヴァークーゼンがリーグ戦2試合連続の5得点を奪って勝利した。この結果、レヴァークーゼンは欧州カップ戦出場クラブにおける史上最多連続無敗記録を「50試合」に更新。最終節のアウクスブルク戦が引き分け以上であれば、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝となる。また、欧州カップ戦出場クラブの中で1シーズンの全公式戦を無敗で終えたチームは存在せず、もしレヴァークーゼンがヨーロッパリーグ決勝とDFBポカール決勝で負けなければ、史上初の快挙となる。

 一方、敗れたボーフムは今節で残留を決めることはできなかった。最終節を残して、昇降格プレーオフ圏内の16位ウニオン・ベルリンは勝ち点「30」、得失点差「-26」、残留圏内の15位マインツは勝ち点「32」、得失点差「-14」、14位ボーフムは勝ち点「33」、得失点差「-28」となっている。

【スコア】
ボーフム 0−5 レヴァークーゼン

【得点者】
0−1 41分 パトリック・シック(レヴァークーゼン)
0−2 45+2分 ヴィクター・ボニフェイス(PK/レヴァークーゼン)
0−3 77分 アミン・アドリ(レヴァークーゼン)
0−4 87分 ヨシプ・スタニシッチ(レヴァークーゼン)
0−5 90+3分 アレハンドロ・グリマルド(レヴァークーゼン)


【ハイライト】レヴァークーゼンがボーフムに5得点快勝!