「これ全部普通に東京から日帰り往復6000円で見た景色だからね!!」

2024年3月31日、そんなコメントと共に美しい写真の数々がX(旧ツイッター)に投稿され、注目を集めた。

そこに捉えられていたのは、驚くほど青く透き通った海だ。かなり遠出しなければ出会えなさそうだが、これが片道3000円!?

写真とともに「未体験の人はお願いだから島に行って欲しい」と熱く訴えるのは、離島と釣りが好きなユーザー・FUNA(@FUNA84)さん。ポストには、「飽きる時間なんて1分たりとも無かったよ」という感想も。

東京から日帰りで行ける島とは、どこだろう? いったい何が、FUNAさんをそこまで感動させたのか?

興味津々となってしまったJタウンネット記者は、詳しい話を聞いてみることにした。

「島旅の魅力を知らせたい」

Jタウンネット記者の質問に、投稿者・FUNAさんはこう答えた。

「旅先は新島、3月30日の夜に乗船、31日に新島着、3時間ほどの滞在でその日に帰りました。
東海汽船の企画切符『スーパー島トクきっぷ』往復6000円の利用が3月末までなので滑り込み利用です」(「FUNA」さん)

新島は、東京都心の南約160キロの太平洋上に位置する島。伊豆諸島の一つだ。

新島村や新島村観光案内所のウェブサイトによると、温暖な気候で気温差が小さく「常春の島」と呼ばれているという。夏も海風のおかげで過ごしやすいんだとか。

釣りサーフィン、ダイビング、クルージング、サイクリング、トレッキングなど、スポーツ好きにも、人気が高い。

当然、ウマいものもたくさんある。くさや、たたきをはじめとした水産加工品のほか、明日葉(あしたば)など、野菜の栽培が盛んだ。

日本では新島のみで採掘されるという「コーガ石」という火山石もある。島内いたるところにあるコーガ石製の石像は「モヤイ像」と呼ばれ、渋谷の駅前にある「モヤイ像」も、新島から贈られたものだ。

この石を使って、「新島ガラス」という島の特産品も作っている。

多い年は年間20回以上島に行くという、離島好きの投稿者・FUNAさん。今回の旅で、とくに印象的だったことを尋ねると、次のように答えた。

「新島でザトウクジラがイワシを捕食するところが見れたり、帰りに寄港した大島では卒業した小学生のテープによるお見送りがあったり、と日帰りとは思えない充実した1日でした」(FUNAさん)

日帰り往復6000円の島旅で、予想以上に満足したようだ。「日帰りでもここまで楽しめるんだと改めて驚きました。多くの方に島旅の魅力を知らせたいです」と語る。

FUNAさんの話を聞いて、新島に行ってみたくなった読者の皆さんは、新島村観光案内所(https://niijima-info.jp/)や東海汽船(https://www.tokaikisen.co.jp/)のサイトを覗いてみてはいかがだろう。

気付けば乗船券を予約しちゃってるかもしれないが......。