最強のトヨタ「小さな高級車」誕生! 280馬力&5速MTの「コンパクトセダン」 羊の皮を被った狼とは

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ハイパフォーマンスコンパクトセダンとは

 サイズは小さいながらも高級車の技術を凝縮したトヨタのセダンがありました。
 
 その高級セダンにハイパフォーマンスエンジンを換装した個体が中古車市場で発見されました。

最速!? 「小さな高級車」が凄かった(画像提供:GOODS)

 近年でこそSUVが高いシェアを誇っていますが、ひと昔前には高性能・高級志向といった特徴を持ったセダンが色々とありました。

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 トヨタセダンでは、1990年代から2000年以降に登場した「ヴェロッサ」や「プロナード」「プレミオ」「アリオン」「ベルタ」など数多く存在します。

 また、走行性能を磨き上げたモデルとして「アリスト」や「アルテッツァ」などのスポーツセダンも登場しました。

 ほかにもミドルサイズのボディながら、フラッグシップセダンに匹敵する品質を採用した「プログレ」があります。

 プログレはメルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」などのCセグメントの高級車の対抗馬として、1998年から2007年まで販売していたセダンです。

 ボディサイズは全長4500mm、全幅1700mmとカローラクラスのボディにトルクフルな2.5リッターと3リッターエンジンを搭載した「小さな高級車」です。

 また、室内スペースを稼ぎにくいFRレイアウトながらもホイールベースを2780mmまで延長することで、居住スペースの拡大に努めました。

 内装のクオリティも「クラウン以上セルシオ未満」を目指しただけあって、ウッドパネルも木目調ではなくウォールナットをふんだんに使用した贅沢な作りです。

 そんな従来の高級車のコンセプトを覆すセダンとして誕生したプログレに、ツインターボエンジンに換装した個体が中古車市場で話題になっています。

 ベースのプログレは、1998年式で色はシルバー、走行距離は13.3万kmとなっています。

 換装されたパワートレインは、トヨタ最強のターボエンジンといわれる3リッター直列6気筒の2JZ-GTE型で、1993年に登場した2代目スープラ(80系)と同型になります。

 2JZ-GTE型の最高出力は280ps、最大トルクは44.0kg-mですが規制により抑えられており、実際は400psを超えるポテンシャルを秘めています。

 さらに今回の個体はエアクリーナーやマフラー以外の吸排気系のチューン以外にも点火時期から燃調まで詳細なセッティングが行える通称「金プロ」と呼ばれるHKS社製フルコンピュータECUに換装されています。

 もちろんノーマルのATでは対応できないので、5速MTに交換済みです。

 エクステリアはエアロパーツのみと控えめですが、車高の変更が容易で路面追求性能に優れた、TEINの車高調サスペンションに換装されました。

 このような羊の皮を被った狼仕様のプログレですが、この車両について、販売店「GOODS」の担当者は以下のように話します。

「昔から取り扱いがございましたので珍しい車輛をこの時代に作ろうと思い立ち製作しました。

 小さな高級車であるプログレをベースに製作している所です。

 そのようなこともあって珍しいのか、非常に多くのお問い合わせを頂いております」

※ ※ ※

 車両重量約1.5トンのプログレから、280psを超える最高出力は圧倒的パフォーマンスで、パワードリフトも容易といえます。