「Galaxy S24」と「Galaxy S24 Ultra」の外観レビューとカメラ性能のレビューに引き続き、今回はいよいよGalaxy S24から採用されたサムスンの生成AI「Galaxy AI」を中心としたレビューを行っていきます。ローカルで機能するGoogleのGemini Nanoとクラウドから提供されるGemini Proによって強化されたAI機能を使ってみたところ、スマートフォンでの検索や写真の加工、メッセージのやりとりといった日常的な使用シーンでの利便性が非常に高く、一度使ったら手放せなくなる性能だということがわかりました。

【サムスン電子】最新「Galaxy S24シリーズ」で、モバイルAIの新時代へ 日常生活をより豊かにするGalaxy AI搭載 | Samsung Japan 公式

https://www.samsung.com/jp/explore/news/galaxy-unpacked-s24-series/

Galaxy S24&S24+ | Galaxy AI | Samsung Japan 公式

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Galaxy S24 Ultra | Galaxy AI | Samsung Japan 公式

https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-s24-ultra/

・目次

◆1:かこって検索

◆2:チャットアシスト

◆3:AIを使った写真編集

◆4:「Geekbench ML」でAIパフォーマンスをチェック

◆1:かこって検索

「かこって検索」は、文字通り検索したい対象を指で囲うようになぞるとその対象を検索できる機能で、記事作成時点ではGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proでのみ使える機能ですが、Galaxy S24シリーズでも使えるようになります。

検索するには、まず検索したい対象が画面に映っている状態でホームボタンを長押しします。



あとは、検索したいものを指先でタップするか、囲うジェスチャーをすれば検索結果が下に表示されます。



Galaxy S24 UltraのSペンを使えばさらに簡単に検索が可能です。



◆2:チャットアシスト

チャットアシストは、キーボードに統合されたAI機能で、使うとAIが入力中の文章をさまざまなスタイルに校正してくれます。使うにはまず、赤枠で囲われたボタンをタップします。



すると、「文章のスタイル」と「スペルと文法」というボタンが出てくるので、ここでは「文章のスタイル」を選択します。



その結果、「おっはー」で始まるふざけた文章が、職場の上司に送っても問題ないきちんとした文章になりました。



スタイルは「プロフェッショナル」「カジュアル」「#SNS」「丁寧」「絵文字化」から選ぶことが可能で、相手によって文調を変える必要がなくなるので、使い慣れたら便利で手放せなくなりそうです。



また、「スペルと文法」では文章が正しいかチェックしてくれるので、うっかりした誤字脱字をなくすこともできます。



◆3:AIを使った写真編集

生成AIはテキストだけでなく画像の加工にも活躍します。使用するには、まず編集したい画像を表示してから編集ボタンをタップします。



続いて、赤枠のボタンをタップ。



今回は、バスケットにボールが入るかどうかわからないこの写真を、AIの力でシュートが決まったか瞬間に加工していきます。ボールを移動させたいので、指や付属のSペンでボールの輪郭をなぞります。



ボールを移動先にドラッグしてから「生成」をタップ。



見事にボールを移動させることができました。「完了」をタップすると保存されるほか、オリジナルの画像も保持されるので、間違えて加工した写真で上書きしてしまう心配はありません。



移動だけでなく、削除も可能。消すには、まず先ほど同じ手順で輪郭をなぞります。



続いて、囲われた対象をタップしてから消しゴムのアイコンをタップします。



女性の背後に近づく黒ずくめの男性を消すことに成功しました。



◆4:「Geekbench ML」でAIパフォーマンスをチェック

最後に、「Geekbench ML」でGalaxy S24 UltraのAI性能を測定してみました。その結果が以下。左から順番に、CPUのスコアが「1313」、GPUは「1287」、NNAPI(NPU)は「564」でした。



Geekbenchの公式サイトに集積されている他のデバイスのスコアと比べると、CPUのスコアではAndroidでトップと健闘しているものの、GPUとNPUでは先発の機種より低い結果でした。この結果の理由は不明ですが、Galaxy S24シリーズは2024年1月31日に発売されたばかりで日本では未発売の機種なので、まだ最適化が不十分な可能性が考えられます。