ラツィオでプレーする鎌田大地【写真:Getty Images】

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カリアリ戦で後半33分からプレー、鎌田は「チームの攻撃レベルを上げる1人」

 イタリア1部ラツィオに所属するMF鎌田大地が、現地時間2月10日のセリエA第24節カリアリ戦で後半33分から途中出場し、要所でキレのある動きを見せて3-1の勝利に貢献した。

 公式戦6試合ぶりの出場となった27歳の日本人MFを現地のイタリア人記者はどう見ているのか。ラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」のアレッサンドロ・ヴィットーリ記者に話を聞いた。(取材=倉石千種)

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――鎌田のカリアリ戦出場はどう見た?

「最近は試合に出ていなかったし、1分もプレーしていなかったことを考慮すると、(マウリツィオ・)サッリ監督が鎌田をまだ信頼しているということ。まだ勝利が決定的とは言えない状況でアップさせ、3-1とリードしている展開で鎌田が投入されたのは重要なことだ。鎌田はピッチに入って惜しいシュートを放ったし、ゴールも決まりそうだった」

――途中出場の鎌田は相手2人を翻弄するドリブルから圧巻のシュートを放った。あのシーンはゴールを決めなければならなかった?

「ゴールしなければならなかったね。でも動き自体は正しかったし、フランクフルトでやっていたように良い選手だということが見えた試合だった。ゴールがなかなか決まらない問題を抱えているチームの中で、鎌田がフランクフルト時代のようだったとまでは言わないが、そのレベルのプレーが見られたし、ラツィオにとっても重要な選手だと再確認できた」

――現地時間2月14日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第1戦、ホームでのバイエルン・ミュンヘン戦で鎌田はプレーチャンスを与えられると思うか?

「(総合力で見れば)ラツィオはバイエルンよりも劣るチームだが、ドイツのチームがどう出てくるかにもよる。リーグ終盤に向けて、鎌田はバリエーションをもたらす1人で、チームの攻撃レベルを上げる1人ではある」

――試合の途中から起用される展開もある?

「フランクフルトではCLでもプレーしていたし、可能性は十分ある。それにヨーロッパリーグ優勝も果たした。国際的な舞台の経験もあり、彼は慣れている。スペースがよりオープンな試合のほうが、鎌田はやりやすいかもしれない。疑問なのは、鎌田自身がどのくらいラツィオでプレーしようと思っているかどうかだ。サッリ監督はまだ鎌田に期待しているという証拠を今日見せた。サッカーは偶然にいろいろな展開が開かれる。リーグ終了後には何が起きるかは分からないよ」

――最後にこの日の評価点は?

「励ます意味で0.5をプラスして、6.5点だね」(倉石千種 / Chigusa Kuraishi)