グーグルマップに載っていない「謎施設」を発見！ 廃路線に対する“熱い思い”が溢れる施設の手作り感に圧倒される
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『がんば林鉄編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』というウスイさんの動画です。
がんば林鉄編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】
長野県飯田市の南、国道152号をドライブする投稿者のウスイさん。
「のどかだなぁ」と思いながら走っていると、急に右側の景色がにぎやかになりました。
気になってぐるっとUターンすると、鉄道のレールがあります！
戻って確認した看板には、「郷土料理 梨元ていしゃば」とありました。「ていしゃば」はおそらく停車場のこと。レールといい鉄道関連のようですが、グーグルマップにも載っていない施設だそうです。
その奥にはこんな看板が。この地域にはかつて「遠山森林鉄道」があり、ここはその停車場でした。林鉄時代に森林から伐採された木材が運ばれた貯木場だったそうです。
特に封鎖はされていないので、見学は自由ということでしょうか。
旅客車両らしきものがあり、その向こうにトンネルがあります。
こちらは「夢りんトンネル」の南口。
目を引くのが警笛鳴らせ標識。鉄道標識というよりは、長方形タイプの旧制道路標識で車両用という印象です。本来は下の余白部分に「SOUND HORN」の表記があるものなので、お手製かもしれません。また、この形式の標識が使われたのは昭和25年から30年台なので、遠山森林鉄道の営業時期と被るとのこと。実際の林鉄で同タイプが使われていた可能性もありますね。
中を見るとベニヤと竹の覆工でした。骨組みを形成して、各種部材を工夫して作られているのがわかります。
迫真の軌道により、内部からの景色はトンネルらしさが溢れています。向こうへと伸びていく軌道がいい感じです。
手作り感あふれる施設の沿革は、敷地内の看板にきっちりと示されています。平成から令和にかけて作り込まれてきたのですね。看板の活動報告が令和3年で止まっているのが気になります。
往時の遠山森林鉄道がわかる展示もありました。「学びだ」とウスイさん。
さらには敷地のすみっこには小屋があり、林鉄車両が。
敷地内で見つけた新聞記事によるとこの車両は動くようです。ただしエンジンはオリジナルではなく、建設機械で使われていたものを流用したものとのこと。
先ほどのトンネルをこれで走り抜けると思うとワクワクします。
他には大きな木の展示があったり、廃材っぽいものがあるかと思えば……
その奥にひっそりと重要そうな情報が展示されていたりしました。これは日本で最初のポストテンションPC桁橋が近くにあるという情報です。このあとウスイさんはその橋に接近を試みたそうですが、気軽に近付けない感じだったので諦めたとのこと。
タイミングが合えば敷地内周遊コースに乗りたい、という思いを見せながら施設を去るウスイさんでした。
こういった施設や廃線が好きな方など、林鉄の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画もご覧ください。
視聴者のコメント
・味わいがある
・無造作に出てくる線路わくわくするよね
・手作り感満載だぁ
・パラダイス的な
・すげーな状態かなりいいわ
・これ結構すごいのでは…
・風化レールからしか取れない鉄分がある
