Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』ティザーアート(公式Xより)

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12月14日より、『幽☆遊☆白書』の実写版がNetflixで世界独占配信される。同月6日には新たな予告映像が解禁され、ファンの期待感も日増しに高まっているようだ。

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そんな同作を彩るのは、主演の北村匠海をはじめとする豪華なキャストたち。その中には新進気鋭の若手俳優の姿もあり、彼らがいかにして『幽☆遊☆白書』の世界を再現するのか大きな注目が集まっている。

たとえば、「鴉」を演じる俳優の清水尋也もそのうちの一人だ。清水は2012年に制作された映画『震動』でデビューすると、そこから実写映画『ちはやふる』の須藤暁人や『東京リベンジャーズ』の半間修二など、話題作に次々と出演するように。24歳にして俳優としてのキャリアはすでに10年を超えており、着実に実力派俳優としての道を進んでいる。

中でも2018年に公開された映画『ミスミソウ』で見せた怪演は、圧巻のひと言に尽きる。同作で清水が演じたのは、陰惨ないじめに遭う主人公にとって、唯一の味方となる少年・相場晄。一見、温厚で優しそうに見えるのだが、物語が進むにつれて彼の異常性や暴力性が見え隠れし始める。これを清水は見事に演じ切り、多くの原作ファンを唸らせた。

今回の実写化で挑戦する「鴉」は、支配者級(クエストクラス)の妖怪という猛者。先んじて公開された予告動画には、「鴉」を演じる清水の姿が収められており、その再現度の高さはネット上でも大きな話題を呼んでいる。

また同作は登場人物たちのバトルも見どころとなっているが、清水は2023年8月に公開された映画『リボルバー・リリー』で圧巻の戦闘シーンを経験済み。「鴉」のアクションは、大きな注目ポイントと言えるだろう。

生き別れの兄を探す氷女(こおりめ)一族の少女・雪菜を演じるのは、現在23歳の若手女優・見上愛だ。

見上は2019年デビューながらキャリアが豊富で、2021年に公開された『衝動』で映画初主演を務めている。社会の片隅で生きる男女のサスペンスを描いた同作は、過激な描写が多く、初日舞台挨拶では「見ている方も衝撃を受けると思う」と語っていたほど。

さらに2022年に放送された初主演ドラマ『liar』(TBS系)をきっかけに、彼女の名前が広く知れ渡るようになる。同作は秘密の恋に落ちた上司と部下を描いたラブストーリーで、W主演となった「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の佐藤大樹との濡れ場は大きな話題を集めていた。

第1話の放送時にSNS上で名前がトレンド入りを果たし、TVerでの見逃し配信は深夜帯のドラマとしては異例の180万回再生を突破。そんな“大バズ”の勢いそのままに、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』では、“平安のゴッドマザー”と称される藤原彰子役を演じる予定だ。

今回演じる雪菜は、魔性の美貌を誇り、原作では桑原和真を一目惚れさせたキャラクター。その魅力をいかにして表現してくれるのか、期待が高まる。

女優といえば、主人公の幼馴染み・雪村螢子役に抜てきされた白石聖にも注目したいところ。彼女が演じる螢子は、品行方正でスポーツ万能な優等生であり、幽助のことを誰よりも気にかけている。冨樫義博が手掛けた作品のなかでは珍しい正統派ヒロインだが、白石はまさにハマリ役と言えそうだ。

白石は、2016年にドラマ『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日系)でデビューを果たし、2019年には“美少女タレントの登竜門”「ゼクシィ」の12代目CMガールを経験。そして現在放送中のドラマ『フェルマーの料理』(TBS系)では、高橋文哉扮する主人公・北田岳の同級生である魚見亜由を演じている。

魚見亜由は荒い口調ながら面倒見の良い性格の女子高生で、どこか螢子のキャラクター像とも被る部分がある。“100%中の100%”の再現度を期待したいところだ。

若手ながらたしかな実力を誇る役者が集まったこともあり、超大作になる予感が漂う実写版『幽☆遊☆白書』。来たる12月14日が待ちきれない。

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