大会4連覇を達成した韓国代表(写真:ロイター/アフロ)

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韓国メディア「オーマイニュース」(WEB版)が2023年10月8日、中国・杭州アジア大会野球競技で4連覇を果たした韓国代表を総括し、日本との実力差を指摘した。韓国は7日に行われた決勝戦で台湾を2−0で下した。スーパーラウンドで韓国に敗れた日本は3位決定戦で中国を4−3で破り3位となった。

今大会韓国は国内プロリーグでプレーする若手選手を主体にチームを構成。一方の日本は社会人代表で臨んだ。

「日本は伝統的にアジア大会に大きな比重を置かない」

オーマイニュースは、野球のプロの出場が認められた98年バンコク大会以降、韓国は常に国内と海外のプロ選手を交えたチームを編成してきたとし、アジア大会で金メダルを獲得すれば兵役免除の特典が与えられる特性上、スター選手やプロ球団の協力を得ることが非常に容易だったと解説した。

これに対してライバル日本は伝統的にアジア大会に大きな比重を置かず、プロではない社会人選手が主軸だったと指摘。そして「日本が最高の戦力で出場しない大会でさえ圧倒できず辛うじて優勝したというのは、まだ韓国野球の国際競争力向上まで道のりが遠いという意味だ」と厳しい論調で伝えた。

記事ではここ最近の国際試合で低迷が続く代表チームを嘆いた。

20年東京五輪では、準決勝で日本に2−5で敗れドミニカ共和国との3位決定戦は6−10で敗れた。3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、1次ラウンドで日本に4−13の大敗を喫し1次ラウンドで敗退した。

今大会はセカンドステージで台湾に0−4の完封負けを喫し優勝が危ぶまれたが、スーパーラウンドで日本と中国を撃破し決勝で台湾に雪辱した。オーマイニュースによると、今大会にエントリーした24選手のうち19人が兵役免除の特典を受けるという。

記事では「今大会を通じて兵役免除の恩恵を受けた若い選手たちはここで終わるのではなく、新たな始まりだという責任感を持たなければならない」と指摘した。