天政松下の公式サイトより

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漬物などの製造販売を行う天政松下(大阪市)が2023年10月9日、新商品「ケジョンマ濃厚キムチ」について、不適切な単語が用いられていると指摘を受け、名前を変更するとX(ツイッター)で発表した。

韓国語で「とても美味しい」の意で付けたところ、「語源と俗語の組み合わせによって不適切な言葉になること、またその俗語自体相応しくない表現であったと反省しております」としている。

「語源への認識不足があり配慮にかけていた」

天政松下は明治29年創業で、ベーシックな漬物のほか、「ちょっと辛いが、ほんまに旨いキムチ。」とユニークな名前の商品も展開している。

ケジョンマ濃厚キムチは、26万超のフォロワーを抱える韓国人TikToker・出稼ぎジフンさんと共同開発した。公式のYouTube動画をみると、ジフンさんは試作品をはじめパッケージデザインの選定にも関わっている。10月1日に全国発売された。

しかし、語源では下品な表現になるような、商品に適さないスラングが使われた名前ではないかとXで指摘が上がり、天政松下は9日になって「この度はSNSで拡散されている情報に対してご迷惑やご心配をおかけして誠に申し訳ございません」と謝罪した。

「不快感を与えてしまった方がおられ、ご指摘をいただいている状況」だとし、「商品名に俗語を使用したこと」「また語源への認識不足があり配慮にかけていたことを反省しております」と伝える。続く投稿で次のように説明している。

「今回SNS上で不適切とご指摘を受けている『개존맛(ケジョンマ)』という商品名は『개존맛(ケジョンマ)』や『존맛(ジョンマ)』と言う俗語として、近年韓国の若者の間で使われている言葉であり、今回は『とても美味しい』の強調の意味合いで使用いたしました。しかし語源を遡り語源と俗語の組み合わせによって不適切な言葉になること、またその俗語自体相応しくない表現であったと反省しております」

「今件を真摯に受け止め早急に商品名変更で対応いたします。何卒ご理解の程お願い申し上げます」とも述べた。

ジフンさんも9日、インスタグラムのストーリーズで騒動に言及。ダイレクトメッセージのスクリーンショットとみられる画像では、応援コメントに対して「不快に思う方がいるかも知れないと想定できなかった僕が悪いです」と返信していた。