東京都港区のジャニーズ事務所（写真・時事通信）

　ジャニーズ事務所の名称変更について、ファンなどからの公募で募集する方針だと、「日本経済新聞」や「スポーツ報知」などが報じている。

　9月7日に、藤島ジュリー景子社長、新社長となる東山紀之、「ジャニーズアイランド」社長の井ノ原快彦らが出席し、会見を開いたジャニーズ事務所だが、その場では社名変更はおこなわないと明言。

　しかし、性加害者である故・ジャニー喜多川氏の名前が使われている、その社名を継続することに疑問の声があがっていた。

「会見後、ジャニーズ事務所の所属タレントを広告起用していた企業などから批判があがり、10月2日に開かれる記者会見では、社名変更についても言及があると見られています」（芸能記者）

　社名公募の方針が明らかになると、ネット上は “大喜利状態” の様相を呈している。

《新社名ヒガシーズにしようぜ、ヒガシーズWESTという西か東かわからない段階を踏んでみたい》

《ジャニーズ事務所が新社名を公募するという不確定情報が流れているが、もし公募して「東山ソーセージ（株）」とかが多数だったらそう変えるのだろうか？》

《ニーズ →邪（ジャ）を取り除き、ファンの要望に応える》

《ジャニーズの新社名 （スマイルスマイル）メリーズ》

　などと、早くも大騒ぎになっているが、公募での社名変更はそう簡単にはいかなそうだ。社会部記者がこう話す。

「これまで『ジャニーズ』という社名の一部を、『関ジャニ∞』『ジャニーズWEST』『ジャニーズJr.』といった具合にグループ名などにも使ってきた会社ですから、徹底的に商標登録しています。

　もともとジャニーズ事務所は権利関係に非常に厳しい事務所です。新社名も、あらゆるビジネスに転用できるように商標登録するでしょう。

　公募となると、社名案を募集したうえで、一つ一つ、先に商標登録されていないかチェックしなければなりません。そうすると、新社名への移行は、かなり時間を要するのではないでしょうか」

　現在、ジャニーズ事務所は社名や各グループ名はもちろんのこと、本社にも飾られている「J」のマークや、故・ジャニー喜多川氏と思われるイラスト、「勇気100％」という光GENJIの曲名まで、さまざまな登録をおこなっている。

「さらに、実現しそうな社名案を先に商標登録してしまおう、と考える人物も現われるかもしれません。そういった懸念を考えると、実際に “ゼロベース” で公募した社名に変更するかどうか疑問ですね」（同）

　新しい船出をするにも、難題ばかりだ。