電気代が値上がり中の今、これから訪れる夏に向けて「節電したい!」と感じる人は多いけれど、効果を出すのはなかなか難しいもの。少しでもおトクになる方法を知って、できることから取り入れてみましょう。

キッチンのあれこれ、どっちがおトク?

毎日立っているキッチンでも、ちょっとした道具の使い方の次第で年間の料金に大きな違いが! おトクになるポイントを紹介します。

●やかんvs電気ケトル

→やかんで沸かすと年間552円おトク

20度の水1リットルをやかんに入れてガスコンロで1日3回沸かすと、ガス代は年間4087円。一方、電気ケトルは電気代が年間4639円とやかんの方がおトク。沸かしたお湯を魔法ビンで保温するとより節約に(東京ガス調べ)

<給湯器のお湯で沸かすとさらにおトク!>

ガスコンロで水からお湯を沸かすよりも、給湯器のお湯を使って沸かす方がおトク。熱効率がよく、節約&時短につながります(東京ガス調べ)

●ご飯を保温vs保温せずに食べきる

→保温は電気代がかかる機能。食べきる分だけ炊くと年間2478円おトク

炊飯器で炊いた米4合のうち2合を食べ、残り2合を12時間保温した場合、かかる電気代は年間7070円。一方、炊飯器で米2合を2回炊いて保温しない場合は年間2478円とおトクに。電気を熱として使う保温は、電気代がかかる機能と覚えておいて(東京ガス調べ)

●ご飯を炊くのは鍋vs炊飯器

→短時間で炊ける鍋が1回2.5円おトク

ガスコンロでご飯を炊く方が、炊飯器を使うよりも1回当たり2.5円おトク。短時間で炊けるのもうれしいポイントです(無洗米2合を、ガスコンロの自動炊飯機能と炊飯器でそれぞれ炊いた場合の比較/東京ガス調べ)

●鍋底が大きいvs小さい

→熱伝導のよい大きい鍋底だと1回約1.2円おトク

底が大きい鍋ほど、多くの熱を鍋に伝えられるので省エネ。直径24cmと16cmの鍋で20度の水を沸かした場合のガス代は、24cmの鍋が約4.8円、16cmの鍋が約6円。1日3回沸かすと、年間約1305円の差に(東京ガス調べ)

<ガス代削減につながる料理のコツ>

3つのポイントで年間4000円以上おトク

・沸騰したらすぐに火を止めて年間1426円おトク
・フタをして年間1029円おトク
・鍋からはみ出さない程度の中火にして年間1761円おトク

料理の際は鍋底からはみ出ない中火で、熱を逃がさないようにフタをして。調理タイマーをかけるなどして、沸騰したらすぐ火を消しましょう。3つの習慣で、年間4216円おトクに(東京ガス調べ)

鍋底が直径24cmの鍋を使い、20度の水2リットルが沸騰したらすぐに火を消す場合と2分間放置した場合、24cmの鍋で20度の水2リットルをフタありとフタなしで沸かした場合、20cmの鍋で20度の水1リットルを中火と強火で沸かした場合で比較。1日3回×365日で算出。

試算は、東京電力エナジーパートナー でんきの省エネ術、東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(2023年1月)より引用