セダンの利便性はそのままに、荷室スペースを拡大した2ボックスモデルがステーションワゴン。その魅力は使い勝手の良さがおもにクローズアップされがちだが、美しいデザイン、そして低い重心がもたらすスポーティな走りこそ真骨頂。そんなステーションワゴンのトレンドを専門家が紹介。今回は「BMW 3シリーズ ツーリング」をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私が選びました】

自動車ライター・海野大介さん

ウェブを中心に活動する自動車ライター。国内A級ライセンスと1級小型船舶という、趣味性の高い資格を保持。

 

スポーティかつ上質なBMWの主力モデル

BMW
3シリーズ ツーリング

664万円〜1104万円

SPEC【M340i xDrive ツーリング】●全長×全幅×全高:4725×1825×1450mm●車両重量:1810kg●パワーユニット:2997cc直列6気筒DOHC●最高出力:387PS/5800rpm●最大トルク:51.0kg-m/1800〜5000rpm●WLTCモード燃費:10.6km/l

BMWの主力モデルである3シリーズ。その魅力はスポーティさと上質さを兼ね備えている点だ。同ブランドの美点である正確なハンドリングはもちろん、最大1510ℓを誇るラゲッジルームは低い位置から開くので使いやすい。

 

↑ボタンやスイッチ類を最小限に抑えたインパネ。センターにはインパネに浮いて見えるフレームレスのカーブド・ディスプレイを採用する

 

↑セダン同様の快適性を持つリアシート。積載物によって多彩なシートアレンジを可能にする40:20:40の分割可倒式を採用している

 

↑ラゲッジルームは後輪の張り出しも最小限で使いやすいのが特徴。床下のサブトランクには取り外したトノカバーが収納できる設計に

 

【ココがスポーティな意匠】抜群の安定感と正確なハンドリングが身上

前後重量配分はセダンと同じ48:52。またホイールベースがセダンより少し長いぶん、高い直進安定性と安定したコーナリングは魅力だ。そこに気持ちの良いエンジンとはさすがBMW!