大画面ナビを音声操作! ケンウッド彩速ナビ、新型「TYPE M」発表 4つの注目点とは
9V型が2種 フローティングも選べる!執筆:Hideaki Hamasaki(浜先秀彰)
ケンウッドのAV一体型カーナビ、「彩速ナビ TYPE M」がモデルチェンジを実施。6月下旬より発売される。
【画像】彩速ナビ 新型「タイプM」、新型「タイプS」 全モデルを見る【車載イメージも】 全41枚
彩速ナビには「TYPE M」「TYPE S」「TYPE L」の3種類があり、「TYPE M」はシリーズ最上級に位置づけられている。
新型TYPE Mの9V型フローティングタイプ「MDV-M910HDF」(オープン価格)。最新の車種別適合情報については同社ウェブサイトで確認ができる。 JVCケンウッド
ラインナップには、多くの車種に装着が可能な9V型フローティングモデルの「MDV-M910HDF」と、適合車種に純正ナビ同様の埋め込み装着ができる9V型インダッシュモデルの「MDV-M910HDL」の2機種があり、すべての機能は共通だ。
彩速ナビTYPE M(タイプM) 2023年モデルの価格情報
・9V型フローティング「MDV-M910HDF」オープン価格
市場推定価格:16万5900円前後
・9V型インダッシュ「MDV-M910HDL」オープン価格
市場推定価格:15万5400円前後
シリーズ名の“彩速ナビ”は映像の美しさ(=彩)、ハイレスポンス(=速)をイメージして名づけられ、これはケンウッドのカーナビすべてに共通する特徴。
ユーザーのだれもが快適に扱える基本性能を備えている。根強い彩速ナビのファンも多い。
音声で操作とは? 242ワード対応
2023年モデルの「彩速ナビ TYPE M」では、安全性と操作性、およびナビ性能を強化する4つの新機能が追加された。順に紹介しよう。
まず1つ目は「音声操作機能」の搭載。
トヨタRAV4に搭載した新型TYPE Mの9V型フローティングタイプ「MDV-M910HDF」。 JVCケンウッド
スマホやスマートスピーカーのようにナビに話しかけることで主要機能のコントロールができ、全108操作・242ワードに対応しているという。
使い方も簡単で、たとえば再生中のメディアを切り替える場合には「ハイ彩速」→「ソース切替」→「Bluetooth」と発話。
帰宅するルートを探索したい場合には「ハイ彩速」→「自宅に帰る」→「決定」と発話。
走行中でも、ハンドルを握ったまま安全かつ簡単に操作できるのは嬉しい。
到着予想の精度 指先で駐車場探し
そして2つ目は「到着予想時刻の精度向上」。
これはルート設定時に表示される目的地の到着予想時刻をより正確にするためのもので、ドライバー自身が好みの平均車速を設定できる。
(上)音声操作イメージ、(左)平均車速の設定画面、(右)POIジャンル付帯設備検索のイメージ。 JVCケンウッド
設定範囲は「一般道路」は20〜80km/h(初期値は30km/h)、「有料道路」は20〜120km/h(同60km/h)、「高速道路」は20〜120km/h(同80km/h)となっており、各地域の道路事情や個人の運転速度に合わせられる。
3つ目は「POIジャンル付帯設備検索」機能で、行きたい店舗や施設などに駐車場/ドライブスルーがあるかどうかを検索できるもの。
ナビ画面のチェックボタンをタップするだけで地図上の駐車場とドライブスルーがある場所にピンが表示される。ドライブ中、立ち寄り施設を探す際は大いに役立ってくれそうだ。
4つ目は「大気環境配慮型SS(e→AS)」表示で、ガソリンスタンドを検索する際に利用。環境省・資源エネルギー庁により大気環境に配慮し、燃料蒸発ガス排出の抑制に取り組む「大気環境配慮型SS(愛称:e→AS/イーアス)に認定されたガソリンスタンドにロゴマークが示される。e→ASの認定を受けた店舗を探せるわけだ。
2023年モデルの画質、ドラレコ連携は?
もちろんケンウッドのフラッグシップ機であるだけに、従来からの機能についても業界トップレベル。
MDV-M910HDF、MDV-M910HDLに搭載されるディスプレイは高画質大画面の9型HDパネル(解像度1280×720)で、一般的なナビの7型WVGAパネルに比べるとサイズは約1.7倍、解像度は2.4倍となる。地図はクッキリと見え、エンタメ映像は迫力たっぷりに楽しむことができる。
新型TYPE Mの9V型インダッシュタイプ「MDV-M910HDL」(オープン価格)。最新の車種別適合情報については同社ウェブサイトで確認ができる。 JVCケンウッド
ナビ機能では見やすさにこだわった地図や、優れた自車位置精度を実現した高精度測位環境補正プログラム、スピーディな操作感を生むジェットレスポンスエンジンIII&S3フォーマットを搭載。ストレスのない快適なドライブをサポートしてくれる。
エンタメ機能についてはスマホのハイビジョン映像をWi-Fi経由で楽しめるワイヤレスミラーリングやハイレゾ音源を手軽に聞けるDSD/FLAC/WAV(192kHz/24bit)フォーマット対応などを備える。純正ナビなどに比べてワンランク上のクオリティを持つのだ。
このほか、ミラー型2カメラドライブレコーダーやHD画質リアビューカメラ、高度化光ビーコン対応ETC2.0車載器などオプションとの連携機能が充実。ユーザーの使い方や好みに合わせたシステムアップができる点も見逃せない。
近日中に新車の購入を考えている、愛車のナビが古くて使いにくいため買い替えを考えている、そんな人に「彩速ナビ TYPE M」はぜひ注目してほしい1台だ。