アメリカのある専門学校の職員が校内で用事を済ませようとしていた最中、窓の外から鋭い視線を感じた。じっと男性を見つめるその視線の主は野生のフクロウのヒナだった。ヒナは巣から落ちて助けを求めているように見えたという(画像は『The Dodo 2023年4月21日付「School Staff Look Out Window And Realize They're Being Watched」(TRIDENT TECHNICAL COLLEGE)』のスクリーンショット)

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このほどアメリカのある専門学校に思いがけない“訪問者”が現れ、学校職員らを驚かせた。職員らは校内で用事を済ませようとしていた最中に、窓の外から鋭い視線を感じたという。その視線の主はなんと野生のフクロウのヒナだったのだ。動物情報メディア『The Dodo』などが伝えた。

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米サウスカロライナ州チャールストンにある専門学校「トライデント・テクニカル・カレッジ(Trident Technical College)」が先月下旬にSNSに投稿した、同校にやって来た珍しい“訪問者”の写真が話題となっている。投稿によると、この“訪問者”はドアのガラス窓越しに同校の職員を監視するようにじっと見つめていたという。

職員が視線の先に目をやると、両目を大きく見開いて強烈な視線を送ってくる者がいることに気づいた。よく見てみると、それはまだ産毛に包まれたフクロウのヒナだった。ヒナは巣から落ちてしまったようで、不思議なことに職員が近づいても逃げようともせず、まるで助けを求めているように見えたという。

すぐに同校の職員のトム・クレイヴンさん(Tom Craven)とジョン・ロングさん(John Long)の2人が、上着でヒナを包んで保護し、野生動物のリハビリ施設がある猛禽類センターにジョンさんの妻が車を運転して連れて行った。

センターで確認したところ、幸いにもヒナは怪我などしていないことが分かり、すぐに巣のある同校に戻された。そしてリフト車を使って巣の近くの木の枝に戻し、学校関係者が1週間ほどヒナの様子を見守ることにした。このヒナの写真が、先月24日に同校のInstagramとFacebookに投稿されると、「ヒナを救ってくれてありがとう」「ガラス越しに覗く姿がかわいい」といった声が寄せられ、多くの人々の心を温かくしたようだ。

また、同校の広報担当者によると巣の近くに戻されたヒナはそのあと問題なく過ごしており、ときどき人前に姿を見せるそうだ。同担当者は『The Dodo』のインタビューで「キャンパスのみんなが、このフクロウのヒナに恋しているんですよ」と語っている。

画像は『The Dodo 2023年4月21日付「School Staff Look Out Window And Realize They're Being Watched」(TRIDENT TECHNICAL COLLEGE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)