米外為市場サマリー:対ユーロでのドル売り波及で一時133円50銭台に軟化

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 21日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=134円16銭前後と前日に比べ10銭弱のドル安・円高。ユーロは1ユーロ=147円40銭前後と同10銭強のユーロ高・円安だった。
 
 前日に低調な米経済指標が相次いだことが引き続き影響し、米景気の悪化を懸念したドル売り・円買いが先行。この日に米S&Pグローバルが発表した4月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)速報値で総合が54.4と前月から0.7ポイント上昇し、これを受けたユーロ買い・ドル売りが対円でのドル売りに波及したこともあり、ドル円相場は一時133円55銭まで軟化した。ただ、4月の米PMI速報値の総合が前月比1.2ポイント上昇の53.5と11カ月ぶりの高水準となったことを手掛かりにドル買い・円売りが流入。米長期金利が上昇に転じたこともドルの支援材料となり、134円49銭まで値を上げる場面があった。とはいえ、週末を控えて持ち高調整や利益確定の動きが出やすく、ドルは買い一巡後に上値が重くなった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0986ドル前後と前日に比べて0.0015ドル程度のユーロ高・ドル安だった。



出所:MINKABU PRESS