華村あすか大胆写真集の裏で抱いていたコンプレックス…高校時代の意外な過去も激白

写真拡大 (全3枚)

グラビアで精力的に活動し、ドラマ「宮本から君へ」(2018年テレビ東京)で女優デビューを果たした華村あすか。
近年は、ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(2022年フジ)のボンボンガール役が話題になり、ネクストブレイクの呼び声が高い女優の一人だ。

そんな華村が、2冊目となる写真集『真価論』(講談社)を発売。3年間地道にボディメイクを続け、鍛え抜かれた肉体美を披露している。

 


レトロな手作りビキニなど、セクシーなヴィンテージ衣装をまとい、「やり過ぎたかも(笑)」というほど大胆なポーズでカメラに向かっているが、彼女の口から出た「他人の意見に振り回される自分を好きになれなかった…」という言葉は、意外なものだった。

「テレ東プラス」は、写真集の仕事をきっかけに、どんどん変わり始めたと話す華村をインタビュー。撮影秘話や衝撃の過去について話を聞き、本音の部分に迫った。


「今の自分を客観的に見つめ、認めてあげよう」と決めてからの私が、映し出されています



――写真集のコンセプトのひとつに“自己肯定感”とありますが、撮影後、心境にプラスの変化はありましたか?

「そうですね。これまで自分のことを100%好きになれなかったんですけど、今は少しずつ“好きになってもいいかな”と思えるようになりました。
デビューしてからの6年間、どうしたら自分のことが好きになれるんだろうともがき続けました。去年の春頃、“せめて自分だけは、無条件で自分を好きでいてあげよう”と決めた時、偶然写真集のお話をいただいて…。髪をバッサリ切り、好きなファッションが似合うような肉体作りを続けました。そうしたことで、変わっていく自分にどんどん自信がついて、気持ちが明るくなっていったんです。今は30%くらい、自分が好きになりました(笑)」――まだまだ進化の途中ですね(笑)。撮影したのは、世界的巨匠・沢渡朔(83歳)さん。年の差は約60歳ですが、現場ではどのようなコミュニケーションを取っていたのでしょう。

「沢渡さんは黙々とカメラに集中される方なので、撮影中は会話も細かいポーズの指示もありません。立ち位置の説明くらいで、あとは自由。 『勝手に撮っていくね〜』と追いかけてくださるので、私も撮られることにひたすら全集中。元々、細かく指示されるのが苦手で、自由に解き放たれた方が楽なので、撮影中はとてもリラックスして臨むことができました。
ただ、自由にしすぎて、高さ4mもある天井の梁に登ってしまい、『そんなところまで行ったの?』と、スタッフさんをびっくりさせる瞬間もありました(笑)。おかげで100点満点以上、数値化できないくらい最高の作品ができたと思います」

――どの写真も、肉体美が際立っていてかっこいいですね。

「清流の中で寝そべって腹筋を見せたり、ありえない場所によじ登ったり…セクシーでありながらも、あちこちの筋力を駆使した写真が多いので、ボディメイクで鍛えた体や、今までのグラビアにはない私を見ていただけたらうれしいです。
写真集を見ると、“鍛え続けているうちに、こんなところにも筋肉がついていたんだ”と、トレーニングの成果を発見することができ、ますますテンションが上がります」

――自然に囲まれての撮影でしたが、一番苦労したことは?

「虫です(笑)。山と海での撮影でしたが、山ではヤマビル、海では羽のついた虫に悩まされました。羽音のすごい虫がめちゃくちゃ苦手なんですけど、山小屋に登った時は、蜂やブヨ、謎の蛾まで現れ、一人でピーピー騒いでしまって…。でも頑張った分、達成感はすごかったです。
勢い余って、白いパールのビキニがプチッと取れかかるハプニングもありましたが、頑張った自分を、ここでまた少し好きになることができました――今の華村さんは、鍛え抜かれた肉体美が魅力ですが、高校生の頃は、意外なあだ名で呼ばれていたそうですね。

「実は“ベイマックス”と呼ばれていました(笑)。高校時代はバスケ部で燃えていたので、食欲旺盛! 引退した後も食欲が落ちなかったせいで、一気にベイマックス化してしまったんです。白くてふんわり…というかわいいものではなく、バスケでついた筋肉の上に脂肪がのり、なかなかたくましいビジュアルだったんですよ。友だちは、みんなかわいく制服を着こなしているのに、私だけパツパツで、ボタンも限界超え。でもそんなことは、地元の山形では、まったく気になりませんでした。“どうして急にキャラクターのあだ名をつけられたのかな?”って感じです(笑)」

――どなたが命名を? やはり黒歴史なのでしょうか?

「いえ、それは全然(笑)。名づけ親は同級生の男子で、私にとっては青春の1ページ。コンプレックスどころか、楽しかった思い出です。唯一母だけが、『スカートのホックがはち切れない程度に食べなさい〜』と悲鳴をあげていました(笑)。
でも、そのまま上京した結果、とんでもない衝撃を受けることになりました。 東京の女の子って、みんな細くてすごくおしゃれで、キラキラと眩しくて、“あれ? なんかやばいぞ。街を普通に歩けないかも…”と。プロの方に撮っていただいた宣材写真にも自信が持てなくなり、不安になりました。ここで“絶対に痩せなきゃ!”と心に決めたことが、後に始めるボディメイクにつながったのかなと思います」――ベイマックスだった過去がプラスに働いたんですね!(笑)
そんな経験を経て、見事女優デビューを果たしたドラマ「宮本から君へ」は、テレビ東京の作品でした。大胆なラブシーンなどもありましたが、当時を振り返っていかがですか?

「あの頃は本当に何もわかってなくて、入学したての小学1年生みたいな気持ちで現場に行っていました。台本はもちろん、業界用語も一から覚えて、スタッフさんの名前や役割も覚えて…。“甲田美沙子をどう演じようか、セクシーなお芝居ってどうすればいいの?”と考える以前に、まずは現場に慣れることに必死でした。
ありがたいことに、『宮本のあすかちゃん、良かったよね』と褒めていただくことが多いんですけど、それはきっと、池松壮亮さん(主演)のお芝居が素晴らしかったから。本当なら、研究をかねてしっかり見直したいところですが、あの頃の自分を振り返るのが怖すぎて、まだ2回しか見ていません。でも、あの時の充実感が記憶から消えることはないと思います」

――最後に、華村さんの今後について教えてください。

「写真集で今の自分を出し切れたので、次はお芝居に集中したいと思っています。あまり器用じゃないので、ひとつのお仕事に集中し、“これだ!”と思うことにフルパワーで臨みたい。実は今、大きな作品に参加させていただいています。髪にインナーカラーを入れたのも役づくりのためなんですけど、今までやったことのないクールなスタイルで、すごく気に入ってます。情報解禁はまだ先だと思いますが、ぜひ楽しみにしていてください!」


新たな真価を模索すべく、次のフェーズへ進む華村。
「どんな仕事をやりたいかというより、また一緒に仕事をしたいなと思われる存在になりたい…」
最後に“心のつながりを大切にしている”と明かし、目を輝かせた。人として女優として、これからの進化が楽しみだ。

【華村あすか プロフィール】
1999年3月18日生まれ。山形県出身。2017年、現事務所にスカウトされ、「週刊プレイボーイ」(集英社)の表紙などを飾り、グラビアデビュー。コンスタントにデジタル写真集を発売しながら、2018年4月、池松壮亮主演のドラマ「宮本から君へ」(テレビ東京)で女優デビュー。同年9月、「初恋スケッチ〜まいっちんぐマチコ先生〜」で映画デビューも果たす。
2022年10月、ドラマ「エルピス」(フジテレビ)に出演し、ボンボンガールの篠山あさみ役が話題に。2023年3月18日、2th写真集『真価論』(講談社)を出版。同時に、デジタル写真集も配信中で、5月1日には、本人が選ぶ30カットを加えた特別版デジタル写真集「真価論(スペシャルエディション)」の配信も予定されている。
5月4日(木)に開催される「Rakuten GirlsAward 2023 SPRING/SUMMER」にも出演。

(取材・文/有賀まゆ)