Ubestream(環球睿視)の蘇育民執行長

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(東京中央社)東京都が主導した国際的なスタートアップイベント「シティテック東京」が先月27〜28日、東京で開かれた。台湾からは27社が参加する中、Ubestream(環球睿視)が出展した音声自動文字起こし・テキスト読み上げAI(人工知能)が注目を集めた。

同イベントには世界約40カ国・地域の企業から400近いブースが出展。台湾は国家発展委員会が推進する「アジア・シリコンバレー計画」が企業の参加を支援した。

世界市場への進出を目指して参加したという同社の蘇育民執行長(CEO)は中央社の取材に、今回の訪日で1億人余りの人口を持つ日本市場とつながり、日本のソフトウエア業者やシステム統合を手がける企業に台湾と協力する意欲を持ってもらいたいと期待を寄せた。

同社が出品したテキスト読み上げAIは、自然な自動音声が特徴で、自動文字起こしAIは、中国語だけでなく英語や日本語でも90%以上の正確性で文字起こしが可能だ。正確さに驚き、採用や協力に興味を抱く人もいた。

蘇さんは今回の参加を通じ、台湾のソフトウエア技術やAIが日本企業から評価され、自信が増したと強調。正式に日本への進出を果たし、海外市場を開拓したいと意欲を示した。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)