幼児を中心に夏場に感染が広がり手足や口の中に発疹が出る「手足口病」の患者数が全国的に増加傾向にあります。栃木県内でも感染者数が基準値を超え流行を迎えたことから県は12日に警報を発令し、感染への注意を呼びかけています。

2つの感染経路があり、咳やくしゃみ、そして唾などからの飛沫感染と水ぶくれの中身や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目の粘膜に入り感染する経口・接触感染です。

県内では1週間単位での感染者数が6月上旬ごろから徐々に増え始め7月中旬に入ると急激に増加。8月上旬には、患者の報告数が200人を超えるなど、2019年以来3年ぶりに大きな流行の発生を示す警報レベルになりました。

警報は県内の6つの地域の保健所に指定の医療機関が報告した1週間あたりの患者数が平均5人以上になると発令されます。手足口病の多くは1週間から10日程度で症状が治まりますが、重症化のリスクもあるため県では感染の注意を呼びかけています。