「馬術」×「球技」究極の人馬一体!ホースボール日本代表がワールドカップに初出場
“ホースボール”という競技をご存知だろうか。競馬、馬場馬術など、馬を扱った様々な競技が存在する中で、ホースボールという競技の日本代表(通称:ケンタウロスジャパン)が、来月『Horseball World Cup 2022』(8月15日〜20日・フランス・出場14カ国)に初出場する。
ホースボールとはその名の通り、「乗馬を行いながら球技を行うスポーツ」であり、人馬一体となり猛スピードで激しくボールのやり取りをするところから「ケンタウロスのラグビー」と例えられることもある。
ルールは至ってシンプルだ。多くの球技と同じく、より多くゴールを取ることを目的とし、点数を競い合う。4騎対4騎で馬に乗ったまま、皮の取っ手のついた特殊なボールを扱いながら、ドリブル・パス・タックル・シュートなどをしていくのが基本的なルールになるが、中々日本人にとって試合も見たことがない馴染みのないものだろう。
元競走馬が引退後に活躍千葉県富里市にある日本ホースボール協会は、日本で唯一ホースボールが出来る施設。代表の西島さんは日本で唯一の存在として精力的に活動を続け、一時はまわりにホースボールをやる人がいなくなっても、諦めずに日本代表チームを作り上げた。現在日本の競技人口はおおよそ30人で、元競走馬とともに練習に励んでおり、仲間を集い、今では日本代表としてワールドカップに出場するまでになった。
西島さんは「やっとスタートラインに立てるとこまできた」と胸の内を明かした。現役JRA調教助手が制作するYouTubeチャンネル「おさむとなべ Next Challenge」に出演した同代表は、ホースボールの魅力について「カウンターで攻める時のスピード感、一気にカウンターとかで(お客さんと)盛り上がるところ」など、ワールドカップ出場については「走りながら整備しているところです」と意気込みを話した。
また、まだ競技人口が極めて少なく、整備が整っていないこの競技では、ワールドカップへの出場には金銭的にも大きな負担があり、日本ホースボール協会では現在、ワールドカップ出場費用などの活動資金をクラウドファンディング(キャンプファイヤーで7月31日まで)で募っている。日本を代表してワールドカップに初出場する『ケンタウロスジャパン』の活躍が期待される。