冷却ベスト

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 夏の暑い日は、自宅や職場近くのコンビニに歩いて行くだけで汗だくになってしまう。そこで今回は、Amazon.co.jpで冷却ベストをゲットし、着用してみることに。1300円ちょいという、割とリーズナブルな価格だが、どれくらい効果があるかチェックしよう!

●これは安くて当たり前!のツッコミどころ満載



 送られてきた紙袋を開けると、さすがちょい安、商品名も何も印字されていない透明の袋がババーンと登場。中には説明書も入っておらず、ここまで来ると少し笑ってしまう。服を取り出すと、いや、これ、服ではない! 頭を通す穴があるが、横はマジックテープで止めるだけの、見たことのない何か。バスケ部員が来ていたやつの劣化版というか、ゼッケンのしっかりしたやつっていうか。

 表面はメッシュになっていて通気性はなかなか良さそう。裏面は、ちょっと弾力があるしっとりとした材質で、触るとひんやりしている。これは確かに、少なからず冷却効果がありそうだ。

 ということで、説明書もないので何が正解かわからないが、一旦Tシャツの上から装着。鏡で見てみると、うへー、かなりヤバいす。横のマジックテープを止めないと、穴の空いた布に首を突っ込んだだけの状態。あるいは、魚市場などで見かけるデカエプロン状態か?これはまずいとマジックテープを止めると、ゼッケン感が際立ち、とてもじゃないけど外には出られない風貌に変化した。

 そして残念なのが、それだけのリスクがありながら、ひんやり感はあまり感じないこと。やはり説明書がないのでよくわからんが、Tシャツのせいかもしれないと勇気を出して素肌に装着してみた。おじさんの横裸エプロン状態はさすがにお見せできないが、見た目がほぼ子泣き爺で泣きそうになる。しかし効果は抜群!ほぼ裸というのもあるだろが、かなり体感温度は下がりクールダウンした気持ちに。

 そこで、もしや体温に影響があるのでは?と、体温計で計ってみることに。まず、冷却ベストを装着しないで体温を測ってみると、え?えー、37.1度って、裸でうろうろしたせいか微熱あるやんー。どうりでちょっとフワフワするわけだ。それはさておき、次は裸に冷却ベストを羽織って体温を計ってみると…残念ながら全く変わらず37.1度。ひんやりするが少なくとも体温には影響しないことが分かった。

 次は、絶対に間違っているだろうが、体温計を使って、服の温度を計ってみることに。まずは普通のTシャツの一部で体温計の先端を包み、温度を計るとなぜか気温よりもずっと高い36.6度。そして、次はひんやり素材部分で体温計の先端を包むと……36.4度に。ほとんど誤差レベルだけど若干下がったのは事実。

 次は水にベストを浸した後、しっかりしぼってからまた計ってみた。すると、温度が低すぎるのか体温計がなかなか測り終えない。3分ほどして見てみると、なんと32.6度!何度も言うように、温度の計り方は微熱のあるおじさんの知恵だけに絶対に間違っているが、水に浸すことでひんやり力が上がる事がわかった。

 最後に、これを素肌の上に着て、さすがその姿では逮捕されるので上からTシャツを着て、散歩に出かけてみた。すると、その日はそれほど天気が良くなかったこともあって、しっかり肌寒いレベル。これはなかなか強烈なひんやり力だ。ただ時間が経って水分が乾くと身体の温度がベストに移るのか、ひんやり感は減少する。そして、Tシャツの下に何かを着込んでる感はばっちり伝わるので、ちょい恥ずい。

 散歩から戻り、なんとなく体温を計ってみると、37.4度に上昇。えー、しっかり風邪ひいてますやん!半裸でうろうろしたせいか、身体をひんやりさせたせいか、余計な知恵を使ったせいか……。なんにせよ検証はここでやめて横になりますね。皆さんもお身体を大切に!(エフェクト・山葉のぶゆき)