「ラン活」第2次ピークはお盆、土屋鞄は人気のジェンダーレスモデルや過去の良品を販売

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 理想のランドセルを探す「ラン活」。年々早まる傾向にあり、3月からゴールデンウィークにかけて第1次ピークを迎え、それに続く商戦は7〜8月の夏休み期間であり、お盆に向けてピークを迎える。土屋鞄製造所では、ラン活の第2次ピークを前に、過去の製品を販売する新シリーズ「STOCK LUCK(ストック・ラック)」として、生産計画に基づく予測数のずれや諸事情によるキャンセルなどで出た在庫の良品を、6月から9都府県11店舗で展開している。

 同社は7月11日の時点で、2023年度入学の小学生向けランドセルとして、性別にとらわれない色味と型にこだわった“ジェンダーレス・ランドセル”「RECO(レコ)」シリーズなど全9シリーズ63製品を取り揃えており、「RECO」シリーズが販売数の3割超を占めているという。

 RECOシリーズは、2021年の初登場ながら同社の全61製品のうち売り上げ1位を含むトップ5に4製品がランクインする大ヒット商品となった。

 22年は、オレンジやブルー系の華やかでワントーン明るい新色3色(プリズムオレンジ、プリズムカーキ、プリズムブルー)が加わって全8色展開となり、いずれの色も「男の子の色」「女の子の色」といった固定されたイメージを払拭するような、“大人でもほしくなる色”を意識しており、「自由な色選び」をコンセプトにカラー展開を行っている。

 型は、時間割表入れをなくすなど、毎日背負うための機能性や持ち運ぶための収納性など根本的な要素以外を削ぎ落とし、あえて装飾性を持たせないことで、中性的でモダン、すっきりとした装いに仕上げた。

 「RECOベーシック」「RECOプレミアム」ともに、7月31日までは全製品の注文が可能で、8月1日以降は製造本数に達したモデルから完売となる。価格は6万4000円〜14万円。

 製品としては、21年度入学用モデル(20年販売)の中で人気だった「アトリエ」シリーズ6種を取り扱っており、出庫に合わせて改めて検品するとともに6年間の無料修理の保証も付属する。

 アトリエシリーズは、“子どもたちの感性をはぐくみたい”という思いでアーティストとつくりあげた製品で、内装には3人のアーティストが特別に描き下ろしたオリジナルの柄が施されている。

 数量限定の販売で、価格は7万4000円〜8万2000円。万華鏡や花をモチーフにした華やかなデザインなど3柄2種ずつ計6型を展開し、うち3型はすでに完売。残り3型は在庫本数に達し次第、販売終了となる。