安佐動物公園で飼育されている生後およそ1年半のアミメキリンが繁殖を目的に東京へと旅立ちました。

都築亮輔記者「箱の設置から2時間が経過したところです。ついに箱の中に入りました」

約2時間かけて自らの足で輸送用の木箱に移動したメスのアミメキリン「あかり」。

31日、繁殖のため東京都の多摩動物公園へ引っ越します。

アミメキリンは大人になると高速道路の高さ制限などを越えてしまうため、子どものときに移送する必要があるということです。

見に来た人「最後の最後に見られて本当に感動でした。思わず手を振ってしまいました。多摩動物公園まで無事に行けるようにきょうはもう一晩ずっとお祈りしながら寝ようと思います」

国内で186頭が飼育されているアミメキリン。

絶滅危惧種に指定されていて、野生での生息数は減っているということです。

そんな中、国内の動物園では血統を管理するなど連携しアミメキリンの繁殖に取り組んでいます。

安佐動物公園 キリン飼育担当 堂面志帆さん「事故なく入ってくれて一安心しています。ホッとすると同時にちっちゃい頃のこととかも思い出しましたし、ちょっと寂しい気持ちにもなっています。(多摩動物園に)絶対観に行くから美人に育ってねという気持ちです」

輸送は陸路で行われあかりを乗せたトラックは6月1日の午前中には多摩動物公園に到着する予定だとということです。