生後間もない赤ちゃんの遺体を土の中に埋めた罪などに問われているベトナム人の母親の裁判員裁判で、広島地裁は執行猶予付きの判決を言い渡しました。

起訴状などによりますとベトナム人の元技能実習生スオン・ティ・ヴォット被告(27)はおととし11月、東広島市にある当時勤務していた会社の寮で、女の子の赤ちゃんを出産した後、放置して死亡させ土の中に遺棄した罪などに問われています。

31日の裁判で広島地裁の三村三緒裁判長は「出産に至るまでの対応や出産後の対応からは母親としての自覚が乏しかったといえる」などと指摘。

一方で「社会的に孤立した状態で出産当日を迎えた経緯には同情することができる」などとして懲役3年、執行猶予4年のを言い渡しました。

弁護側によりますと控訴しない方針だということです。