値上げラッシュとなります。主な食品メーカー105社は来月以降に約3600品目の値上げを計画しています。

値上げの波は学校の食堂にも及んでいました。

金尾真弓記者「こちらの学食ではほぼすべてのメニューで20円の値上げとなったそうです」

4月から値上げにふみきったのは広島女学院の食堂。

広島女学院 渡辺信一校長「原材料の値上げがあり、今までの値段では経営が難しいと業者から提案があった」

値上げ幅はほぼ全てのメニューで20円。

メニューの中で一番安いラーメンは260円から280円に、人気の「冷やし担々麺」は380円となりました。

およそ2年前から新型コロナ対策で食堂の座席を300席から70席に制限。

定番メニューを減らし日替わりメニューを作るなどして業者は工夫を続けていましたが、原材料費の高騰が値上げの引き金となったといいます。

広島女学院 渡辺信一校長「ラーメンが260円から280円に上がっている。ラーメンを食べている生徒もたくさんいるが、月に10回食べれば200円

子どもが負担する状況になっている」

値上げの波は学校の食堂だけでなく身近なところにも…

帝国データバンクによりますと、年内に値上げする食品はおよそ8400品目にのぼり、平均の値上げ率は12%ということです。

ビール類やチューハイなど飲料をはじめちくわや、かにかまのすり身製品、家庭用の冷凍食品など様々なものが対象となります。

いずれも原材料費や物流費の高騰が原因だということです。

また業務用小麦も6月1日から値上げということで…

安村恵美記者「広島のソウルフードに欠かせない小麦粉。今回の更なる値上げに、お好み焼店は頭を悩ませています」

お好み焼きを作る上で必要な油や海鮮など原材料のほとんどが値上げ。先日、ついに小麦粉の値上げも通知されたそうです。

広島お好み村組合 豊田典正理事長「我々、現場でお好み焼つくるのにも当然小麦粉は使うし、そばやうどんであるとか色んなものにも当然小麦粉は必要なので全てのものにかかってくると思いますね」

値上げの波は原材料だけでなく、鉄板を温めるための燃料費の高騰も追い打ちをかけています。

お好み村では肉玉そば850円と、値段は据え置き。量や質も変えることなく何とか耐えしのぎたいといいます。

広島お好み村組合 豊田典正理事長「決して楽じゃないですけどお客さんに喜んでいただけるためならもうちょっとがんばります。お客さんの笑顔があったらがんばれますよ」

暑さとともに訪れる値上げラッシュ。我慢の日々が続きそうです。