広島県府中市発の人気スニーカーメーカーが新たに発売したのは、平和への祈りが込められた「折り鶴」を再利用したスニーカーです。

寺田琢哉記者「シンプルなデザインのこちらのスニーカー意外なものから作られています」

シンプルにまとめられたデザインにワンポイントで入れられたカラフルなロゴとインソール。ロゴをよく見ると折り鶴の写真が使われています。

実はこちら折り鶴を再利用したスニーカーなんです。

スピングルカンパニー商品企画部 国原直生さん「(折り鶴は)平和の思いが込められたすごい大事なものなので、素材として使えないかというところから開発がスタートしました」

平和への願いを込めて広島や長崎などに届けられた折り鶴。

その折り鶴を再生し糸にした「折り鶴レーヨン」を素材にしました。

同じ備後の生地メーカー篠原テキスタイルがこの糸と綿を織り込んで完成したオリジナルのキャンバス生地が使われ、平和への祈りと備後のモノづくりの力を合わせた製品となっています。

スピングルカンパニー商品企画部 国原直生さん「平和公園に寄贈されて保管されて最終的には処分されているという現状、それを再生しようというONGAESHIプロジェクトの活動をスニーカーを通じて知っていただけたらうれしい」

このスニーカーは1万8700円で、初回生産の500足はオンラインショップや全国の店舗などで販売されています。