デビュー2年の今も爆売れ! トヨタ「ヤリス」はグレードのピンキリで何が違う? 価格差約110万円の中身
「ヤリス」のエントリーモデルは139.5万円
トヨタのコンパクトカー「ヤリス」の人気が続いています。
ヤリスはハイブリッド車とガソリン車があり、グレードはそれぞれ「X」「G」「Z」の3種類が設定されています。
【画像】730万円超&限定500台! トヨタのフルチューン仕様「GRMNヤリス」を見る!(68枚)
価格(消費税込)は、139万5000円から252万2000円ですが、もっとも安いエントリーモデルと、反対に高い最上級モデルとでは、標準装備は何が違うのでしょうか。
ヤリスは、日本では前身の「ヴィッツ」から数えて4代目が2020年2月に発売されました。それから2年が経ちましたが、販売面では常に上位を維持しています。
日本自動車販売協会連合会が毎月まとめている登録台数ランキング(ブランド通称名別)を見ると、ヤリスがトヨタの小型クロスオーバーSUV「ライズ」やコンパクトカー「ルーミー」を抑えて2020年7月から2021年10月まで16か月連続で首位に。11月は「カローラ」がトップに立ちましたが、12月と2022年1月は再びヤリスが首位を奪還しています。
登録台数は、発売の2020年が15万1766台、翌2021年は21万2927台です(ただしこのランキングや登録台数には、シリーズの「ヤリスクロス」「GRヤリス」も含みます)。
このように販売好調といえるヤリスは、値段が比較的手頃であることや、ボディがコンパクトで取り回しが良いこと、燃費が良いことなどが評価されています。
ヤリスでもっとも値段が安いのはガソリン車の「X“Bパッケージ”」(2WD)で139万5000円、もっとも高いのはハイブリッド車の「HYBRID Z」のE-Fourで252万2000円です。110万円ほどの差がありますが、どのように違うのでしょうか。
パワーユニットは、X“Bパッケージ”は1リッターの直列3気筒エンジンを搭載。最高出力は69馬力です。
HYBRID Zは、1.5リッターの直列3気筒エンジンとモーターを搭載。最高出力はエンジンが91馬力、モーターがフロント80馬力・リア5.3馬力です。
WLTCモード燃費は、X“Bパッケージ”が20.2km/L、HYBRID Zが35.4km/Lです。
ボディサイズは全長3940mmと全幅1695mmは共通ですが、全高はX“Bパッケージ”などの2WD車が1500mm、HYBRID ZなどのE-E-Four/4WD車が1515mmです。
装備面は、HYBRID Zにある足回りのばね上制振制御やエアスパッツ、バックガイドモニターなどが、X“Bパッケージ”では省かれています。
特に安全運転支援機能の「トヨタ・セーフティ・センス」もX“Bパッケージ”には装備されていないため、プリクラッシュセーフティ(衝突回避支援)やレーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール、自動ハイビームなどの先進機能が必要であれば、他のグレードを選ぶ必要があります。
ヘッドライトは、X“Bパッケージ”のプロジェクター式ハロゲンランプに対して、HYBRID Zは3灯式フルLEDランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプを装備。テールライトも、X“Bパッケージ”は通常タイプですが、HYBRID Zはライン発行タイプを採用しています。
さらにHYBRID Zはハンドルやシフトノブも本革巻きで、シート表皮も上級ファブリックとし高級感を演出。運転席と助手席はシートヒーターも備えます。
このほか空調の機能からスピーカーの数、サンバイザーに至るまで、さまざまな点で差があります。
主な違いを挙げてきましたが、このように同じヤリスでも、ガソリン車とハイブリッド車、そしてグレード間で装備、燃費、値段が大きく異なります。購入検討時には、機能やデザインの違い、オプションの有無などをしっかり調べて検討したいものです。