基本運賃は上がるけど、お得な運賃も。

西鉄グループの高速バス8路線で値上げ

 西日本鉄道は2022年1月20日(木)、西鉄グループが運行する高速バス8路線で運賃の見直し、2路線で運賃制度の変更を実施すると発表しました。適用は3月1日(火)からです。


西鉄高速バスのイメージ(画像:西日本鉄道)。

 以下の路線では、基本の片道運賃が値上げされます。路線、現行運賃、見直し後の運賃の順で記載します。

・福岡〜熊本(ひのくに号):2280円→2500円
・福岡〜北九州(ひきの号・なかたに号・いとうづ号・博多系統):1150円→1350円
・福岡〜行橋:1680円→1950円
・福岡〜下関(ふくふく号):1570円→1700円
・福岡〜直方:1150円→1350円
・福岡〜佐賀(わかくす号):1050円→1100円
・福岡空港〜佐賀:1260円→1300円

 なお福岡空港〜久留米線は基本運賃は変わらないものの、2枚回数券が値上げになります。ほかの路線でも回数券類の値上げや廃止が行われる一方で、お得なアプリ回数券が導入されます。

 また、以下の2路線では運賃制度が変更されます。

・福岡〜宮崎(フェニックス号)でダイナミックプライシング導入:4710円→3500〜6000円(状況により変動)
・福岡〜岡山でカレンダー運賃導入:7540円→6600〜9100円(状況により変動)

 福岡〜宮崎線では、従来の回数券類やWEB割引運賃が廃止され、「直近の予約状況に応じ、より幅広い価格帯で、柔軟に運賃を変動させる」というダイナミックプライシング型運賃が導入されるほか、新たに65歳以上対象の「シニア割」4500円が設定されます。

 今回、片道運賃の値上げが実施されるのは、赤字額が大きい路線だそうです。西鉄は「新型コロナウイルス感染症の影響をはじめ、さまざまな環境の変化を受け、高速バス事業は非常に苦しい状況が続いております」とし、収支改善を図り路線を維持していくため、運賃値上げに理解を求めています。