イタリアの新型潜水艦「U212NFS」建造をスタート 1隻目は2027年就役の予定
原型はドイツ製のUボートです。
イタリア海軍は4隻計画も当面は2隻
イタリア海軍は2022年1月12日(水)、新型潜水艦「U212NFS」の建造を開始し、前日の1月11日に起工式を執り行ったと発表しました。
U212NFSは、ドイツが開発した通常動力型潜水艦212Aの最新型です。212Aはすでにドイツ海軍で6隻、イタリア海軍で4隻が建造・就役済みで、今回の「U212NFS」はイタリア海軍で5隻目、トータルでは11隻目の艦になるとしています。
イタリアの新型潜水艦「U212NFS」のイメージ(画像:フィンカンティエリ)。
建造はイタリア北東部トリエステに本社を置くフィンカンティエリのムッジャーノ造船所が担当し、イタリア国防省とは関連する物流サポートを含め2隻合計13億5000万ユーロ(1ユーロ130.6円換算で約1763億円)で契約を結んでいるとのこと。発表によると、新たに建造される2隻は2027年と2029年に就役する予定だといいます。
現在、イタリア海軍は212A型潜水艦4隻のほかに、旧式化したサウロ級潜水艦4隻を運用しており、新型のU212NFSはその更新として計画されたものです。そのためイタリア海軍は追加で2隻建造する予定も立てているようです。