防衛省 南太平洋トンガに自衛隊を派遣 早ければ20日中に輸送機2機が出発
緊急援助活動のための統合部隊が編成されます。
オーストラリアにも現地調整所を開設へ
防衛省は2022年1月20日(木)、火山噴火によって被災した太平洋の島国トンガに対して、自衛隊を派遣すると発表しました。
これは外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議があり、それに基づいて防衛大臣が命令を出したものです。これにより、航空自衛隊のC-130H輸送機2機、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」、陸上自衛隊のCH-47輸送ヘリコプター2機による輸送活動を実施するとしています。
また、このほかにも現地トンガで情報収集・連絡調整を円滑に行うため、オーストラリアに現地調整所を設置するそうです。
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(画像:海上自衛隊)。
派遣命令を受け、早ければ20日中にC-130H輸送機2機は日本を出発し、緊急支援物資として飲用水の輸送を行う予定とのこと。また輸送艦「おおすみ」も、物資積載など準備が整い次第、トンガへ向けて出港し、緊急支援物資の輸送に従事するといいます。
なお、今回の派遣に際して航空自衛隊のC-130H輸送機2機は「トンガ王国国際緊急援助空輸隊」として、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と陸上自衛隊のCH-47輸送ヘリコプター2機については「トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊」として活動するとしています。