違いを実感!スパゲッティの正しい「ゆで方」を徹底解説♪

まず1人前の量を正しく計量しよう

スパゲッティをおいしくゆでるには、まず分量を正しく計量することが大切です。では、1人分のスパゲッティの量はどのくらいがちょうどよいのでしょうか?

乾麺のスパゲッティの場合、ゆでる前とゆでたあとでは、重さが異なります。一般的には、乾麺のスパゲッティはゆでると2.5倍の重さに。

1人前のゆでたスパゲッティは、およそ200~250gです。1人分の目安は、乾麺80~100g程度が適量といえます。標準は80g、多めに食べたいときは100g程度を目安にするとよいでしょう。

はかりがないときは?

自宅にはかりがないと、80gを正しく計量することができませんよね。そんなときは、洗って乾燥させたペットボトルを使うと便利です。

ペットボトルの口にぴったりとなるように乾麺のスパゲッティの束を差し込むと、その量はほぼ100gです。80gにしたい場合は、1/5程度を減らすとよいでしょう。ペットボトルのキャップに差し込んでも、同じように100gを計量できますよ。はかりがない場合は、ぜひ試してみてくださいね。

基本のスパゲッティのゆで方

材料(2人分)

スパゲッティ(乾燥)……200g
水……2L
塩……20g

※ここではわかりやすくするため、1人分を100gとしています。

ゆで方

1. お湯を沸かす

深さのある大きな鍋で、たっぷりのお湯を沸かしましょう。お湯が少ないとパスタが十分にほぐれず、麺同士がくっついてしまうことがあります。1人前をゆでる場合は1L、2人前をゆでる場合は2L必要です。

2. お湯に塩を入れる

スパゲッティをおいしく作るには、お湯に入れる塩の割合が重要です。麺自体に下味をつけることで、ソースと絡めたときに一体感が生まれ、麺を引き締める効果もあります。

1人前をゆでる場合、1Lのお湯に対して1%、つまり10gの塩を入れるのが基本です。2人前の場合は、2Lのお湯に対して20g。ソースの濃度によって塩の量を変えるのがベストですが、基本は1%と覚えておきましょう。

3. スパゲッティを入れる

お湯が沸騰したら、スパゲッティを入れます。ゆであがりのムラを防ぐため、全体がお湯に浸かるように手や菜箸で押し沈めましょう。スパゲッティが少ししんなりしてきたら、麺同士がくっつかないように、菜箸やトングで軽く混ぜることも大事なポイントですよ。

4. 好みの硬さにゆでる

お湯がポコポコと沸騰するくらいの状態を保ちながら、袋の表記時間を目安にゆでます。1分前くらいになったら、箸で麺をすくって食感を確かめます。その後の調理工程や好みの硬さによって、ゆで時間は調整してくださいね。ゆであがったら軽くお湯を切り、次の調理工程へ進みます。

スパゲッティのゆで時間の目安

スパゲッティのゆで時間は何分がベストなのでしょうか?麺の太さやメーカーによっても、ゆで時間は異なります。麺の太さ別のゆで時間は、以下を目安にしてください。

・太さ1.2mm……3分
・太さ1.3mm……4分
・太さ1.4mm……5分
・太さ1.5mm……6分
・太さ1.6mm……7分
・太さ1.7mm……8分
・太さ1.8mm……10分
・太さ1.9mm……11分

基本は、袋の表記時間に合わせてくださいね。

ソースを合わせる場合はマイナス1分

ゆであげ後、スパゲッティを加熱しながらソースと和える場合は、加熱時間を考慮し、ゆで時間を短くします。袋の表記時間から1分~1分30秒早く、お湯からあげるのがコツですよ。加熱調理をしない場合でも、アルデンテが好みなら、同様の時間を目安にしてくださいね。

生麺の場合

生麺は、独特のもちもち食感が味わえるのが魅力です。乾麺ではなく「生」の状態なので、ゆで時間は短くなります。

ゆで時間の目安は、1人前およそ3分。メーカーにより若干異なる場合もありますので、袋の表記時間を参考にしてください。生麺をゆでるときも乾麺と同様に、麺同士がくっつかないよう、ほぐしながら入れるのがポイントです。

スパゲッティをおいしくゆでるポイント

1. さし水はNG

スパゲッティをゆでている間に、お湯が吹きこぼれそうになることがあります。その際、お湯の温度を下げるためにさし水を入れがちですが、この行為はNG。お湯の温度が急激に下がり、麺の表面がベタついたり、舌触りが悪くなったりしてしまいます。

2. オリーブオイルを入れる

通常、スパゲッティをゆでる前に塩を入れますが、そのタイミングでオリーブオイルを少量入れましょう。お湯が吹きこぼれるのを防止し、お湯の温度が下がるのを防いでくれますよ。

フライパンで時間短縮!蒸しスパゲッティのゆで方

フライパンを使って、少ないお湯でゆであげる「蒸しスパゲッティ」。お湯の量が、鍋でゆでる場合の半分以下ですみ、お湯を沸かす時間も短縮できますよ。

手順

1. フライパンに400mlの水を入れ沸騰させます。
2. 沸騰したらスパゲッティ100g(1人分)を半分に折って投入し、強火のままフタをします。
3. こがさないよう弱~中火にして、袋の表記時間通りに蒸せばできあがりです。

フライパン内の蒸気の力により、もちもちした食感を楽しめます。スパゲッティがこげないよう、水の量と火加減が重要になってくるので注意してくださいね。

火を使わない!レンジを使うスパゲッティのゆで方

電子レンジを使えば、火を使わずにスパゲッティをゆでることができます。加熱時間は、鍋やフライパンを使う場合よりは長くなりますが、なんといってもボタンを押すだけなのでラクチンです。その間にサラダやソースを作ったりと、時間を有効活用できますよ。

手順

1. 深めの耐熱容器に、1人分のスパゲッティ(100g)を半分に折って入れます。
2. 麺がかぶるくらいの水を張り、小さじ1杯分の塩を加えます。
3. ラップをせずに電子レンジで加熱します。目安の加熱時間になったら、一度取り出して硬さを確認し、硬ければ再度加熱してください。

電子レンジでの加熱時間は、500Wであれば袋の表記時間+4~5分、600Wであれば袋の表記時間+3~4分が目安になります。電子レンジの種類によっても異なりますので、様子を見ながら時間調整してくださいね。

冷製スパゲッティにするときのゆで方は?

冷製スパゲッティを作る場合は、ゆで時間やゆであがり後の処理の仕方が違ってきます。ここでは鍋で1人前をゆでる場合についてご紹介します。

手順

1. 鍋に1Lのお湯を沸かし、塩10gとスパゲッティ100gを入れ、袋の表記時間通りにゆでます。
2. ザルでスパゲッティの水気を切り、2~3回水を替えて粗熱を取り、流水でもみ洗いをするように冷やします。氷水を使う場合は、硬くなりやすいので冷やし過ぎには注意してください。
3. ザルで水気をよく切ったあと、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。

冷製スパゲッティにする場合は、袋の表記時間通りにゆでるとちょうどよく仕上がります。水っぽくならないように、しっかり水気を切ることも上手に作るコツですよ。

ベストなゆで方でスパゲッティをもっとおいしく♪

スパゲッティをおいしく食べるなら、まずは正しくゆでるのが基本!どんなに凝ったソースや豪華な具材と合わせても、麺がやわらかすぎたり、硬すぎたりしてはおいしさは半減してしまいますよね。

鍋でゆでる一般的な方法以外にも、フライパンや電子レンジを活用すると、意外と便利です。忙しくて時間がないときはフライパンで蒸したり、手間なく作りたいときは電子レンジを使ったり、たくさんゆでるときは鍋にしたりと、シチュエーションに応じて使い分けてみてはいかがでしょう。

ベストなゆで方をマスターすれば、あとは自由自在にアレンジが可能です。おうちでもぜひいろいろ試してみてくださいね。