架空のスーパーヒーローが、ひとりの男の命を救った。超人「ハルク」のスマホケースが、ブラジル人男性を銃弾から守ったのだ。

 10月7日、ブラジルの町ペトロリーナで強盗事件が起きた。犯人は銃を発砲したが、そのうち1発が、偶然その場に居合わせた男性の臀部に命中してしまう。

 警察が現場に到着したとき、犯人はすでに逃走していた。臀部を撃たれた男性は、気が動転したまま救急隊員によって近くの大学病院に搬送された。

 痛みを訴える男性に対し、担当医は臀部の診察を開始する。だが、発見されたのは銃弾ではなく、激しく損傷したスマホだった。男性が後ろポケットに入れていたスマホが盾となり、男性はケガをすることなく済んだのだ。

 担当医が、そのスマホの写真を自身のツイッターに投稿している。銃弾が直撃した液晶画面は激しく損傷しているが、スマホケースのおかげで、銃弾は男性に届かなかった。

 男性のスマホケースには、米マーベル・コミックでお馴染みの超人「ハルク」がデザインされていた。ハルクは、不慮の事故で大量のガンマ線を浴びた天才物理学者が、負の感情を抱いたときに姿を表すスーパーヒーロー。緑色の皮膚で、その強靭な肉体には銃弾が通用しないという設定。

 日本でも『ハルク』(2003)や『インクレディブル・ハルク』(2008)などの映画が公開され、2012年から公開された『アベンジャーズ』シリーズでもメインメンバーとして活躍している。

 結局、男性には軽いアザが確認されたのみで、あっという間に病院から帰宅した。強盗犯は現在も捕まっていないという。

 担当医のツイッターには

《ハルクは重大な任務を遂行した!》
《設定通りの活躍じゃないか》
《わたしも同じスマホケースに買い替えようかしら》

 などのコメントが集まっている。

 男性が使っていたスマホメーカー・モトローラの公式ツイッターは、担当医の「スマホを使えるようにしてあげて」とのメッセージに、「どうしたんだい? ダイレクトメッセージをちょうだいよ! いい解決策を提供できれば」と応じている。

 その後の展開は明らかにされていないが、もしかしたら男性は新しい携帯をプレゼントされたのかもしれない。本当のスーパーヒーローは、お尻のポケットに潜んでいたのだ。

写真:担当医のツイッターより