これまで通り営業は継続

 丸駒温泉(株)(TDB企業コード:090066266、資本金4000万円、北海道千歳市幌美内7、代表佐々木義朗氏)は、8月30日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は村上英治弁護士(北海道札幌市中央区北1条西15-1-3、弁護士法人村上・久保法律事務所、電話011-624-7970)ほか1名。

 当社は、1915年(大正4年)創業、81年(昭和56年)3月に法人改組された温泉旅館経営業者。106年の業歴を有し、支笏湖エリアを代表する老舗「丸駒温泉旅館」を経営し、北海道内でも随一と言われる露天風呂は湖の水面の高さによって深さが変動することで知られている。全国的にも知名度は高く、2019年12月期には年売上高約6億7500万円を計上していた。

 しかし、従前から借入金負担は重く、翌2020年12月期の年売上高が約4億9200万円にとどまり赤字決算を余儀なくされていた。こうしたなか自力での再建を断念、民事再生での再建を図ることとなった。

 なお、ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合との間で、同組合をスポンサーとする基本合意を締結しており、これまで通り営業を継続する。将来的には、当社の事業は全て同組合が出資する会社に承継され、事業が継続する予定となっている。

 負債は約8億3000万円。