呪術師がバトルを繰り広げる「呪術大戦 陰陽五派 火龍vs白虎(画像はアマゾンから)

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呪術廻戦」といえば、2021年5月末で発行部数が5000万部に到達している人気漫画だ。アニメ映画化も決定しており、12月24日に全国ロードショーとなる。

そこに「呪術廻戦」ならぬ「呪術大戦」が現れた。人気コミックをほうふつとさせるタイトルの中国映画だ。2020年に中国で制作され、21年7月2日から日本でDVD版が発売されている。

英題は「The Great Illusionist」

正式なタイトルは「呪術大戦 陰陽五派 火龍vs白虎」。発売元のアット エンタテインメント公式サイトによると、ロンドン帰りの手品師・ロビンが街で起きた謎の連続殺人事件の捜査に協力したところ、事件には「呪術師」が関わっていることを突き止めるというストーリー。「陰陽五行五派」の呪術師たちによる「壮絶バトル」が繰り広げられるバトル・ファンタジー・アクションとされる。

この映画、英題は「The Great Illusionist」で、原題は大幻●●(●●は「術師」を簡体字にしたもの)と表記されている。呪術大戦というタイトルは、日本版の邦題のようだ。字画が細長いフォントの見た目も、「呪術廻戦」のタイトルに類似している部分がある。

電車男ではなくて「バス男」

このように原題から離れて、日本の作品や流行を意識したかのような邦題が、海外発の映画につけられることがある。例えば2004年に米国で公開され、2006年にDVDが日本で発売された映画「Napoleon Dynamite」。日本版DVDのタイトルは当初「バス男」だった。

発売元は「20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン」。2013年8月2日付の「チケットぴあ」の記事は、「バス男」という邦題はドラマ・映画シリーズ「電車男」に便乗してつけられたものだったとしている。13年からは「ナポレオン・ダイナマイト」に改題・再発売されている。

また2006年の米映画「Idiocracy」も、漫画「20世紀少年」にあやかってか、邦題は「26世紀青年」となっている。2004年の米映画「The Sandlot 2」も、邦題は「わるわる探犬隊」。お笑いコンビ・レギュラーのネタ「あるある探検隊」を思わせる。